交替勤務手当とは

看護師の交替勤務手当とは、2交替制勤務や3交替制勤務、変則制勤務などの交替制勤務がある場合に支給される手当のことです。

基本的に夜勤手当や夜間看護手当として支給される手当とは別に設けられていますが、正式に交替勤務手当が設けられている医療機関は稀で実際に支給されている例もあまりありません。

支給例としては、例えば2交替制勤務の場合では日勤と夜勤が連続してシフトに入れられている時や、3交替制勤務の場合では日勤と準夜勤もしくは準夜勤と深夜勤が連続して入れられている時などがあります。

また、変則制勤務の場合では、例えば午前6時から10時まで働き、その後午後4時から再び勤務がある時などに支給対象となることがあります。

例外としては、交替制勤務を希望しているのに病院側の人員配置の問題で交替勤務のない外来勤務を命じられた場合にも、「いつでも交替制勤務に変換できます」という名目で交替勤務手当てが支給されることもあります。

つまり、交替勤務手当というのは交替制勤務によって過酷な労働が強いられる時に支給される手当ということです。交替勤務手当は、基本的に夜勤手当などとは別に支給されるため、看護師としては働くモチベーションも上がることでしょう。

交替勤務手当はどうしたらもらえるの?

交替勤務手当は、交替制勤務が導入されている病院に勤務することによって支給される可能性が高くなります。

たとえ交替制勤務ではあっても、午前9時から午後3時まで、午前11時から午後6時までなどと日勤における交替制勤務は支給対象とならないのが一般的です。ただし、夜勤のあるすべての病院で支給されているというわけではないため、手当をメインに求職活動などをする際には確認が必要です。

手当だけがすべてではありませんが、夜勤手当のみの支給が主流となっている中で交替勤務手当も別に支給している医療機関というのは、病院運営が好調で資金にも余裕があるといった傾向があります。

そのため、ある意味では交替勤務手当があるかないかは職場選びをする際の基準にすることができるとも言えます。交替勤務手当が設けられている病院は、職場環境や看護師に対する待遇面での充実が期待できると言えるでしょう。

交替勤務手当の相場はいくら?

交替勤務手当の支給額は病院によっても差はありますが、だいたい交替勤務1回につき1,000~3,000円程度というのが相場です。基本的に夜勤手当とは別で支給されるため1回の夜勤手当が5,000円だとすれば、夜勤1回につき6,000~8,000円の手当が支給されるということになります。

交替勤務手当の支給条件は、夜間勤務者すべてが対象となる場合や、準夜勤と深夜勤が連続する場合などと病院によっても異なります。

交替勤務手当の額についても、夜勤手当の額よりも高くなるということはほとんどありません。一定の条件を満たした場合にのみ支給となると、月々の収入が大幅に増えるということはありませんが、支給されない病院も多いため無いよりはマシだという程度に受け取っておくと良いでしょう。

交替勤務手当の賢い使い方

交替勤務手当は、給料の一部として支給されるため特別な収入と考える人は少ないでしょうが、せっかく支給されるプラスαの収入となるため有意義に使うことが大切です。

交替勤務手当が支給される時というのは、たいてい長時間勤務や夜勤などの過酷な労働を強いられた時なのでリラクゼーションや気分転換の小旅行などの一部に手当分を充てると良いかもしれません。

過酷な労働を補うために設けられているのが交替勤務手当となるため、やはり手当分は自分のために使うことが賢い使い方だと言えるでしょう。