「○○ちゃん(私)、よろしくね~」異動先の病棟で私を待っていたのは、学生時代の同期2人でした。

さほど仲が良かったわけでもないA子は、学生の頃後輩から怖がられるグループのボス的存在でした。

B子は、同グループ内にいましたが、私と好きなロックバンドが一緒だったので、1度一緒にコンサートに出かけたこともある友達でした。

2週間程、仕事に慣れるために研修を受けていたときのことです。

B子に、ある業務を指導してもらっていたとき、私の行った手順に対し「それは、違う。」と指摘されました。

郷に入れば郷に従えば良かったのですが、手順の違いはあっても仕事の結果になんら問題はないので「このやり方で進めて同じことよね?」と自分のやり方を主張した際、B子は「まぁ、いいんじゃない」と、明らかに不服そうな表情を見せました。

それでも、看護師として前病棟で働いてきた自信が私にもあり、そのまま仕事を続けていきました。

そして数日後には、A子から「○○ちゃん、本当はここに異動するの本意じゃなかったって聞いたんだけど…。今年度で辞める予定だからって思ってるかもしれないけど、仕事はちゃんとやってほしい」というような内容のことを言われました。

すかさず私は反論しました。

「確かに最初は異動希望じゃなかったけど、異動が決まった以上は、一生懸命にやろうと思って働いてるよ」と。

A子は、ブスっとした表情で言い返すこともなく黙っていたように思います。

そのことを私の親友に打ち明けると、「あぁ、A子は○○ちゃんとは合わないと思う。私もね、以前すごく嫌なこと言われたよ」という返事が返ってきました。

そのような人間関係のトラブルを我慢しながら、退職希望月が近づいた頃、総看護師長から私に呼び出しがかかったのです。

「○○さん、退職するのをひと月延ばしてもらえないかしら。あとひと月延ばせば、退職金も数倍増えるんだけど」

今、思えば有り難い提案ですが、24歳当事の私としてはこの我慢我慢の職場環境を一刻でも早く去りたかったので、「病棟を異動する時点で退職時期は約束していただいていましたから、ひと月伸ばすことはできません」と総看護師長に伝え、退職の運びとなりました。

そして、転職先の病院では、また、様々な葛藤や体験が待っていました。