転職活動について

職場探し

気ばかりが焦って空回りしないよう、転職の計画は余裕を持って立てます。後々のミスマッチを防ぐためにも、情報収集はしっかり行いましょう。

また、気になる現場へは実際に行ってみてください。待合室の雰囲気を確認するなど、観察するポイントはいろいろとあります。

募集要項に記載されている給与の金額にも、気をつけなければなりません。基本給だけになっている場合、各種手当込みという場合もあってどこまでの手当が含まれるかもそれぞれ異なります。

面接

履歴書は原則として手書きで用意し、空白の欄を作ることなく志望動機や自己PRには特に力を入れます。もちろん免許取得日など、必要な情報や職歴は間違いのないように記載します。

当日は、遅くても10分前には着くようにしましょう。そのために、あらかじめ使用する交通機関やルートも把握しておきます。服装やメイク、持ち物なども選考の対象となります。清潔感のあることが第一であり、過剰なメイクやマニキュアなどもマナー違反です。

予想されそうな質問に対する応答は、あらかじめ予想した上で準備します。志望動機や転職理由といったことは、間違いなく尋ねられます。また、質問をする際は、待遇のことばかりに終始してはいけません。入職するまでに準備しておくことや勉強すべき点など、前向きなアピールを主張することが有効です。

もちろん態度や言葉遣いについても、細心の注意を払います。動作は丁寧かつ機敏にして、正しい敬語を使うなど礼儀正しい態度で臨みましょう。

退職するにあたって

退職するまで

勤務先の就業規則について、確認しておきます。退職について告知すべき時期などは、職場によってまちまちです。転職することが決まったならば、できるだけ早いうちに退職する旨の意思を伝えます。あらかじめしっかり心の準備をして、冷静に対応することができるようシミュレーションもしておきます。

引き止められる場合も少なくなく、昇進や昇給といった待遇改善の話が出る場合や情に訴えられる場合、逆になかば脅されるような対応をされる可能性もあります。いずれにしても退職は職員としての権利であり、退職を認めないことは労働基準法において禁止されています。

また、退職日をいつにするかは慎重に判断します。円満退職を果たすためにも、忙しい時期は避けるなど考えて設定します。

退職願は、直属の上司に提出します。大体は看護師長となりますが飛び越えて看護部長へ提出したなどとなると、看護師長の管理責任が問われてしまいかねません。

担当していた業務は、責任をもって完了させます。引き継ぎが必要な場合は、後を受ける人へわかりやすくしておきましょう。

退職した後

雇用保険被保険者証や年金手帳など、返却されるべき物は忘れずに受け取ります。借りていたものは返却し、私物などは忘れないように持ち帰ります。

離職票や源泉徴収票など、各種の書類を受け取りますが、手渡しのほか遅れて郵送される場合もあり対応はさまざまです。離職票は失業給付金を受け取るにあたって不可欠な書類ですから、大切に保管しましょう。源泉徴収票は年末調整や確定申告に必要であり、退職した年に転職することができれば新たな職場で合わせて年末調整してもらうことが可能です。

健康保険については退職とともに資格が失われますから、転職先が決まっていればすぐに手続きします。決まっていなければ国民健康保険へ加入するか、これまでの職場で任意継続被保険者となります。

無職でいる期間が1ヶ月以上となるならば、国民年金に加入しなければなりません。1ヶ月にはならなくても月をまたぐということになると同様です。

入職の前に

雇用契約書などは前もって渡される場合があります。就業規則も含め、受け取った場合にはすぐ内容も確認します。

また、入職後に必要になるものは確認しておきましょう。借りることができるもの、自分で準備するものそれぞれを把握します。