認定看護師になるまでの道のり

①実務経験

認定看護師になるために必要な実務経験は、まず日本国の看護師免許を所有し、免許取得後、実務研修期間が通算5年以上であることが条件となります。その実務研修期間のうち、通算3年以上は認定看護分野での実務研修であることが求められます。

また、これ以外に看護分野によっては、希望する分野の患者の看護5例以上の実績を条件とするところもあります。そして現在、希望する分野で勤務していることが推奨されています。各分野によって、実務経験に関する必要事項は詳細が違うので、確認しておきましょう。

②認定看護師教育機関へ入学

実務経験に問題がなければ、希望の分野の認定看護師教育機関に入学することになります。教育機関に入学するには、入学選抜試験に合格する必要があります。設置している分野、入学試験内容、日程、出願書類などは教育機関によって違うので、各機関の募集要項でしっかり確認しておきましょう。

選抜内容に関しては、どこの教育機関でも筆記試験があるので、その対策も必要です。教育機関によっては、過去の入試問題を公開しているところもあるので、早めに筆記試験対策に取り組みましょう。

各分野の知識はもちろんですが、記述式の試験や小論文を課すところも多いので、読解力や文章力アップも含めた学習を心がけましょう。

また、面接もあるので、入学の志望の動機などもあらかじめまとめておきましょう。2次募集を行う教育機関もあるので、常に情報をチェックしておくといいでしょう。

③認定看護師教育機関で6ヶ月以上学ぶ

晴れて入学試験に合格すると、期間は6ヶ月以上、総時間数は615~677時間の教育機関での課程が始まります。授業は昼間の時間帯に行われます。

各分野共通の必須科目としては、看護管理、リーダーシップ、文献検索・文献購読、情報管理、看護理論、指導があり、それぞれ15時間ずつ合計105時間学習します。これに加え、必須ではない選択の共通科目も学習することができます。各分野の専門基礎科目と専門科目の時間数は様々です。そして学内演習及び医療機関での臨地実習が200時間以上となっています。

年間スケジュールは、教育機関によって様々ですが、例えば看護研修学校認定看護師教育課程の場合は4月に入学式と学科ガイダンスが行われ、5月~6月が講義・演習で、7月に前期科目試験があります。

8月は夏季休暇と後期科目試験で、9~10月で臨地実習を行います。11月は実習のまとめと演習。12月にケースレポート発表会と修了試験があります。その後休暇になりますが、補講が行われることもあります。そして3月が卒業式です。

学習内容は、講義、演習・実習とも、充実したものとなっています。教育課程での学習成果が、次の認定審査の結果に通じることとなるので、心して取り組むようにしましょう。

④認定審査を受験

認定看護師教育課程が全て修了すると、認定審査を受験することができます。認定審査に関しての具体的な情報は後述します。

⑤認定交付登録

認定審査合格者は認定料を振り込み、認定登録情報を確認します。なお、資格の取得後も5年ごとに更新審査を受ける必要があります。

認定審査の基本情報

○主催:公益社団法人日本看護協会

○受験資格

日本国の看護師免許と免許を取得してから通算5年以上の実務研修が必要であり、そのうち通算3年以上は認定看護分野であることが必要です。

○審査方法・試験内容

筆記試験(マークシート方式・四肢択一)100分

共通科目を含めた各認定看護分野の教育基準カリキュラムから客観式一般問題20問50点及び客観式状況設定問題20問100点計40問150点満点

○日程

  • 申込期間:2014年3月24日午前10時~2014年4月7日午後3時
  • 試験日:2014年5月20日(火曜日)
  • 試験の頻度:年1回

○費用:5万円

○会場

宮城会場(TKPガーデンシティ仙台)、東京会場(ベルサール汐留)、愛知会場(名古屋国際会議場)、大阪会場(梅田スカイビル)、福岡会場(エルガーラホール)