BLSヘルスケアプロバイダーとは

どんな資格?

BLSヘルスケアプロバイダーは、AEDの使用を含めた、一次救命処置を行うための認定資格となります。さらに上のスキルアップ資格として、ACLSプロバイダーとPALSプロバイダーがあります。

ACLSプロバイダーは、一次救命処置のほか、心停止によって伴う症状の初期治療を含めた、二次救命処置までを行うための認定資格となります。PALSプロバイダーは、乳児や幼児など、小児の緊急事態に対する二次救命処置を行うための認定資格となっています。

認定先

アメリカ心臓協会(AHA:American Herat Association)と正式に提携した国際トレーニング組織(ITC:International Trainig Center)である、日本ACLS協会によって認定されています。

認定証として『BLS for Healthcare Provider Card』『ACLS Provider Card』『PALS Provider Card』が、それぞれ英文にて発行されています。

資格保有者数

具体的な保有者数は公表されていませんが、看護師を含む多くの医療従事者や救命士、BLSヘルスケアプロバイダーについては教育従事者やスポーツ指導者など、幅広い職種の人が認定資格を保有をしています。

難易度・合格率

コースを受講した人のほとんどが、再試験を含めて合格をしています。

BLSヘルスケアプロバイダーやACLS・PALSの資格を活かせる職場

病院やクリニック、診療所、学校、幼稚園・保育所、レスキュー隊、一般企業、スポーツインストラクターなど、活躍できる職場は多岐に渡ります。特にBLSヘルスケアプロバイダーについては、日常生活の上でも役立てることができるでしょう。

BLSヘルスケアプロバイダーの将来性

これらの知識や技能は、人の命を救う上でたいへん役立つこととなります。とくに高齢化が進む日本では、需要は今後さらに高まって行くこととなるでしょう。日本は自然災害の多い国でもあるため、一般の人も、BLSヘルスケアプロバイダーの知識や技能を持つことが求められると言えます。

BLSヘルスケアプロバイダーのお給料事情

給料は、働く場所によって差があると言えるでしょう。特別手当がつくところもありますし、職場が資格取得のための費用を全額負担してくれるところなどもあります。

どちらかと言うと、専門的に従事するための資格というわけではないため、自身のスキルアップや社会のために資格を取得するという人も多いようです。

BLSヘルスケアプロバイダーになるには《資格取得方法》

受験資格

日本ACLS協会によって提供されている、それぞれのコースを受講することが必要となります。「BLSヘルスケアプロバイダーコース」は1日(6〜7時間)、「ACLSプロバイダーコース」と「PALSプロバイダーコース」はそれぞれ2日間(約15時間)のコースとなっています。

受講対象者は「BLSヘルスケアプロバイダーコース」が医師・看護師・救急隊員・その他メディカルスタッフ・一般、「ACLSプロバイダーコース」と「PALSプロバイダーコース」が医師・看護師・救急救命士・その他メディカルスタッフ となっています。

「ACLSプロバイダーコース」と「PALSプロバイダーコース」を受講するためには、「BLSヘルスケアプロバイダーコース」を、すでに履修済みということが必要となります。

審査方法・試験内容

筆記試験が行われ、84%以上の正解が必要となります。「BLSヘルスケアプロバイダーコース」では25問中21問、「ACLSプロバイダーコース」では50問中42問、「PALSプロバイダーコース」では33問中28問以上の正解が必要となります。試験に合格すると、有効期限2年間の、合格認定証がそれぞれ発行されることとなります。

受験日程

筆記試験は、コース受講中に行われます。正解が84%に満たなかった場合には、当日1回のみ再試験が行われています。

費用・会場

受講料は「BLSヘルスケアプロバイダーコース」18,000円、「ACLSプロバイダーコース」38,000円、「PALSプロバイダーコース」42,000円となっています。講習は全国の64ヶ所にて、受けることができます。

問い合わせ先

日本ACLS協会
〒273-0011 千葉県船橋市湊町2-5-1 アイカワビルディング4F
TEL:047-468-8912
FAX:047-468-8913