臨床心理士とは

どんな資格?

臨床心理士とは、臨床心理学に基づいて、人の心の問題にアプローチする専門家のことです。現在、心理専門職の資格の中で最も信頼性があり、社会的な信頼度が高いとされています。

具体的には、心の問題を抱えた患者(クライアント)に対してカウンセリングなど心理的アプローチを行い、問題解決に導く仕事です。

認定先 公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会
資格保有者数 28,080名
難易度・合格率 合格率が最も高かった年は1988年(昭和63年)の86.6%、最も低かった年は2012年(平成24年)の59.1%です。平均して合格率は60%より少し高いと言ったところで、民間資格の中では難易度が高めの方に入り、医療関係の資格の中では難易度が低めの方に入ります。

臨床心理士の資格を活かせる職場

臨床心理士の職場は大まかに2種類、どこかに勤務する場合と自分で開業する場合に分けられます。開業する場合は、ある程度信頼がないといけないため、一度どこかに勤務して実績を積み上げる必要があります。

勤務先としては医療・保険領域では精神病院、総合病院、医院、クリニック、保健所、精神保健福祉センターなどがあり、福祉領域では児童相談所、療育施設、福祉施設で公務員として働き、教育領域では公立学校、私立学校、教育センターなどです。

大学・研究機関では大学、大学院、民間の研究機関があります。司法、矯正、警察領域では、家庭裁判所、少年鑑別所、少年院、刑務所、保護観察所、警視庁、道府県警察本部など、産業領域では一般企業、メンタルヘルス機関、ハローワークなどです。

臨床心理士の将来性

心理系の職に就きたい人にとって、臨床心理士は最良の資格とされています。心理業界での信頼度が高く、就職する上でかなり有利になります。

年々需要が高まっており、実際に学校や職場でメンタルケアが重視される傾向にあるため専門知識と資格を持った人材が必要とされてきています。また、現在は民間資格ですが、職業としての価値が社会的に認められつつあるため将来的に国家資格へ移行する可能性があります。そうなると難易度は更に上がることが予想されるため、今のうちに取得しておこうという人が増えています。

臨床心理士の資格取得者のお給料事情

給料は職場によってかなり違い、低くて200万円、高くて1,000万円以上とふり幅が大きいという特徴を持ちます。平均して一般的な臨床心理士の年収は、おおよそ300万円から500万円が相場とされています。公務員がこれに相当し、俸給表に応じて見合った給料が支払われることになります。

非常勤で働く場合は、時給で2,000円から4,000円が相場です。低くて時給1,000円、高くて10,000円と、経験や実績に応じて時給が決まります。

臨床心理士の資格取得のポイント

受験資格 指定された大学院を修了して所定の条件を満たしているか、臨床心理士養成の専門職大学院を修了しているか、海外の学校で上記と同じ教育歴を持ち、修了後に国内で心理臨床経験を2年以上経験しているか、医師免許を取得した上で心理臨床経験を2年以上経験していることです。
審査方法・試験内容 一次試験(筆記):多肢選択方式試験、論文記述試験
二次試験(面接):口述面接試験
受験日程 一次試験:平成26年10月5日(日)
二次試験:平成26年11月22日(土)、23日(日)、24日(月)
費用・会場 一次試験:東京ビッグサイト
二次試験:東京国際フォーラム
問い合わせ先 公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会
所在地:東京都文京区本郷2-40-14 山崎ビル7階
電話番号:03-3817-0020
詳細な情報がわかるURL 公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会
http://fjcbcp.or.jp/