チャイルド・ライフ・スペシャリストとは

どんな資格?

チャイルド・ライフ・スペシャリストというのは、子どもやその家族が背負っている精神的負担を減らし、医療に臨めるように心理社会的な支援を行う専門職です。子どもが主体的に医療を受けられるように支援をし、子どもたちの医療や心理社会的なニーズを世間に伝える役割も果たす仕事です。

つまり、慣れない医療検査や医療処置、病気の不安や痛み、医療機関にある見慣れない機器などを経験した子どもは、大人以上に混乱や不安を感じていることが分かっています。このような子どもたちが安心して暮らせるようにするのがチャイルド・ライフ・スペシャリストなのです。

認定先 米国に本部を置く「Child Life Council」
資格保有者数 全国で勤務しているチャイルド・ライフ・スペシャリストは、2007年4月には13名でしたが、2015年1月には36名が資格を得て勤務しています。
難易度・合格率 日本でチャイルド・ライフ・スペシャリストの認定試験を受けるためには、アメリカ合衆国の大学と大学院で学ぶ必要があるだけでなく様々な条件を満たさなくてはならないため、難易度としてはどうしても高くなります。現在、チャイルド・ライフ・スペシャリストの合格率は公表されていません。

チャイルド・ライフ・スペシャリストの資格を活かせる職場

日本でチャイルド・ライフ・スペシャリストの資格を活かして働いている職場としては、こども病院や小児医療センター、母子保健総合医療センターがあります。また、大学病院でもチャイルド・ライフ・スペシャリストが活躍しています。

チャイルド・ライフ・スペシャリストの将来性

チャイルド・ライフ・スペシャリストは、日本でも徐々に増えてきている職種です。将来性はありますが、資格を維持するために5年ごとに更新が必要です。

チャイルド・ライフ・スペシャリストの資格取得者のお給料事情

求人情報などによりさまざまですが、月給230,000~が目安になります。

チャイルド・ライフ・スペシャリストの資格取得のポイント

受験資格 現在、日本にはチャイルド・ライフ専門課程を有する教育機関がありません。ですから、チャイルド・ライフ・スペシャリスト認定試験の受験資格を得るためには、アメリカ合衆国で学ばなくてはなりません。

学士号もしくは修士号を取得しているか、取得する見込みが必要で、チャイルド・ライフ関連課程で定められた10科目以上を納め、最低1科目は認定チャイルド・ライフ・スペシャリストによる科目を履修しなくてはなりません。さらに、指導者条件を満たす認定チャイルド・ライフ・スペシャリストの直接的指導のもとで、480時間以上(2019年からは600時間以上)の臨床経験を納める必要があります。

審査方法・試験内容 CLS認定試験を受験し合格する必要があります。

試験では、チャイルド・ライフに関連する知識、理解、そして実践的応用能力を客観的に審査します。4時間の試験で、150問の選択肢方式です。出題は、Assessmentが52問(35%)、Professional Responsibility:45問(30%)、Intervention:53問(35%)という3領域で構成されています。

受験日程 チャイルド・ライフ・スペシャリストのCLS認定試験は日本では受験することはできません。
費用・会場 チャイルド・ライフ・スペシャリストのCLS認定試験は日本で実施していません。また、アメリカ合衆国の大学、大学院に留学する必要があります。チャイルド・ライフ学科/コースがある大学・大学院は、AZUSA PACIFIC UNIVERSITYやERIKSON INSTITUTE、TOWSON UNIVERSITY、UNIVERSITY OF LA VERNEなど全部で32大学あります。
問い合わせ先 Child Life Council, Inc., 11821 Parklawn Dr., Suite 310, Rockville, MD 20852-2539
詳細な情報がわかるURL http://childlifespecialist.jp/