初めてインシデントを起こした時、どのような思いがありましたか?

もう、二度と起こさないと心に誓った人が多いことでしょう。

しかし、看護師、医療スタッフも人間です。時にミスや失敗を起こしてしまうのです。

そのミスを起こした時の対応が大切なのです。

何故、その事故が起こったのか、もう一度自分、また他のスタッフが同じ過ちを繰り返さない為にどのような対策が行うべきかと考えることが大切です。

そのためにインシデントレポートの存在があります。

二度と同じミスを切り返さない為の効果的な振り返りの機会に出来れば、そのミスも役立つこととなります。

新人看護師がインシデント報告を円滑に行うためのポイントをまとめてみます。

「インシデント(ヒヤリ・ハット)事例や事故防止の報告」項目達成のためのポイント

まず、インシデントとは、看護師が業務中にミスを犯し、そのミスでは患者さん自身の悪影響を生じなかった事故手前の状態をインシデントと言います。

また、アクシデントとは、看護師のミスにより患者さんの心身に悪影響を及ぼし、処置や検査等を行う、経過観察などの行為が必要になった事故を言います。

そして、ヒヤリハットとは、看護師が業務中に事故に繋がるかもしれないと「ひやり」としたり「はっと」驚かされたりした場面をヒヤリハットと言います。

インシデント(ヒヤリ・ハット)報告の目的

このレポートの記載の目的は、事故を起こした人をとがめる為ではありません。

次に自分や自分以外の医療職者が同じミスやヒヤリハットを起こさない為に振り返る、対策を講じるためのものです。

しかし、先輩看護師や古い考えの看護師は、時にこのレポートを見て「なんで」「どうして」とミスを犯した看護師、特に新人看護師をとがめる場面があります。

ですが、その人を責める行為はインシデント報告の目的を逸脱したものです。

そして、そのような看護師が次に同じようなミスを犯すと言う事もあります。

また、インシデントレポートを堪忍する看護師側の視点として、特にヒヤリハットのレポートの場合は、気付かされることが多く、未然に防げる事故に気付けた事を有難く拝見する姿勢が大切です。

次に活かせる内容にするには

記載に当たり、ただ理路整然と記載するだけでは何も学びもありません。

何時、どのような時に、どのような事故が起きたのかを文書にするわけですから、情景が思い浮かぶような内容にしなければなりません。

事故が起こった状況、その前の確認作業の有無、何人が準備や確認に携わったのか、その事故の要因となる患者さんの治療や身体状態、その時の精神状態、住環境なども細かく記載します。

そして、それを発見した際の自分の状況と、自分の役割、精神状態を客観的に記載します。

そして、どのような対処をし、これまで報告や相談、対応を行ったのかを認めます。

また、これから対策すべき対応と、今後の課題を記載し、今回のインシデントやヒヤリハットが意味を成すような全員が取り組める対策を話し合いましょう。

自分自身の振り返り

ミスや失敗を起こしたっとき、自分自身の振り返りが事故の成長に役立ちます。

その時の精神状態に焦りはなかったか、確認作業に怠りはなかったか、自分の許容量をオーバーした業務ではなかったか、そのような場合に周囲へのヘルプを求められていたのかなど振り返る要素はたくさんあります。

そして、自己反省し、安全に業務をする為には何が必要であったかを見直すことも大切です。

まとめ

インシデントを起こすと、「やってしまった」と感じてしまうのが人間です。「しまった」「まずい」との気持ちが先行しがちです。

その気持ちが次のミスを生みます。

真摯に受け止め、振り返り、みんなでもう一度ミスを起こさない為の方策を考えるようにしましょう。

そして、インシデントレポートを見る看護師も、次は我が身と捉え、気持ちを律する姿勢が事故防止に大切な姿勢ではないでしょうか。