医師の負担軽減や、看護師の専門性を高める為に、看護師の専門外来を設立されている医療機関があります。

医師では充分な時間を取る事が出来ず、もっと医療や療養の知識を得たいと考える患者さんが訪れる外来です。

今では、認定看護師や専門看護師等のより質の高い医療を知り、満足度高い看護を提供できる看護師のスペシャリストが多くいます。

また、外来だけではなく、病棟でもその専門性を活かし、現場教育、患者教育を行う看護の専門家が活躍しています。

では、看護専門外来とはどのような現場で、看護師の求められる知識や技術はどのようなものがあるのでしょうか。

必要な看護技術と知識

看護専門外来は、医師の指示により看護師がその専門性を発揮して、患者さんを身体的、精神的、社会的にトータルサポートを行う現場です。

がん看護、糖尿病外来、フットケア外来、乳房ケア外来、ストーマ外来、緩和ケア外来、不妊症外来、遺伝子診断外来などその医療機関の専門などにより置かれている看護師外来は異なります。

しかし、これらに共通して言えることは、正しい知識を持って、安全な療養を支える指導や、不安や疑問に答えられることです。

カウンセリング能力

まず、外来を訪れた患者さんが、何を悩み苦しんで切るかを知る必要があります。

共感し、受容し、その方に何が適応されるかを親身になって考える姿勢が必要です。

そうして関わり、信頼関係を構築する事が、看護専門外来での必要な技術です。

カウンセリングにおける対話法を習得し、その人の悩みを引きだすことで情報収集し、問題が解決できるよう支援策を講じる知識が必要です。

患者さんを支える社会資源の知識

患者さんから引き出した情報により、より患者さんが自分らしく生活の質を高めた生活が出来るよう社会資源を考える知識が必要です。

国の医療保険制度や介護保険制度に適応できる部分はないか、疾患の治療におけるボディイメージの変容を来たしてしまった患者さんのサポート出来る方法はないかなど、悩みを抱える患者さんの苦痛を少しでも取り除ける方策が無いかという社会資源に対する知識が必要です。

保険制度の活用により、金銭的負担や補助金受給により、治療の選択幅が広がる患者さんもいます。

生活指導技術

看護専門外来に訪れる患者さんは、もっと生活の質を高めたいという意識を持った患者さんが多くいます。

また、患者さんの療養を支える家族の方にもその支援を求められます。

ストーマや人工膀胱、褥創ケア、糖尿病の神経障害などを来たした患者さんは、何とかもっと良いケア方法が無いか、負担が軽減出来ないかと考えています。

各専門知識を有した看護師が、自分の持てる知識を持って、患者さんの快適な療養を支えられる指導知識が必要です。

自己研鑽能力

看護専門外来で働く看護師は、自己研鑽により新たな知識を取り入れる余裕が必要です。

医療や看護の現場は、日進月歩しています。

今に留まることはないでしょう。

患者さんは新たな知識を期待し、より暮らしやすい生活を求めてこの門をたたきます。

よって、此処に勤務する看護師は、能力開発や自己研鑽の意識を強くもち、新しい知識や技術に挑む姿勢も求められます。

まとめ

看護専門外来は、その特定分野に特化した専門資格を有する看護師が勤務する現場です。

患者さんの悩みにその専門知識を持って対応できる人材が選定されます。

今の医療や看護現場は、質の高いケアを求めます。

よって、専門性高い看護師は重宝されます。

患者さんや現場のスタッフに頼りにされる看護師になる為に、認定看護資格等の取得を目指しませんか。