CRA(臨床開発モニター)になると身につくスキル

薬学や自然科学、医療関係の幅広い知識

CRA(臨床開発モニター)になると、仕事上絶対に必要不可欠な薬学や自然科学、医療関係の幅広い知識が身につき、大きな武器となります。CRAの仕事では新薬の開発が正しく行われているかどうかを監視するという役割が求められますから、採用されるためにも相応な知識は求められますが実際にCRAとして働いていくうちに知識はさらに深まっていきます。資格職である薬剤師ではなくても、薬学について秀でたスキルを身につけることは十分に可能です。

また、同僚には薬剤師や看護師、MR、臨床検査技師など資格を持っているスタッフが大勢いますから、仕事をしている中で知識が得られる機会も多くあります。中でも薬剤師は薬のプロですから、薬剤師からCRAへ転身するという人も珍しくはありません。

コミュニケーション力

仕事上では治験のデータを分析することも必要であり、治験の実施施設や担当の責任医師らとアポイントを取っておかなければなりません。訪問しての調査もあり、ミーティングを行う必要もあります。新薬開発というプロジェクトにかかわる上でCRAは関連する多くのスタッフと連携しなければなりませんから、複数のスタッフや関係者とのコミュニケーションを円滑に行うスキルも身についていきます。

事務処理能力

新薬の開発にあたっては必要とされる申請書類も作成しなければならないため、事務処理能力も鍛えられていきます。治験の実施施設によっては書類の記載内容やフォーマットそのものも異なって来るため、正しく書類を作成することのできる正確な事務処理能力も伸びていきます。仕事を始めたばかりで事務処理能力が不足しているとあっても、職場でCRAを養成する教育プログラムや研修会が用意されています。そういったことを通じて、必要なスキルを培っていくことも可能です。

法令遵守の精神や高い倫理性

CRAとして仕事をしていく上では、法令遵守の精神や高い倫理性も身についていきます。実務上では薬事法に関する知識に精通し、新薬を開発するにあたっては当然薬事法に基づいて手順を進めていかなければならないのです。CRAは、その過程が薬事法に基づいているかどうかもチェックする必要があります。

最近では2013年12月13日に改正するための法律が公布され、2014年6月12日に施行されました。この改正に基づいて、新たな医薬品販売制度も実施されています。今回の改正は、インターネット販売に関する最高裁の判決に基づいて行われていますから、今後も何らかの問題があれば改正される可能性はあります。医薬品の分類が変わり、適切なルールを守ることによって第1類医薬品のインターネット販売が可能となりました。

CRAはこうした薬事法の改正内容も把握し、適切な監視に活かすことのできる柔軟性を持たなければなりません。法令を遵守することはもちろんですが、高い倫理性も職場における適切な人間関係につながり、人の間に立って橋渡しをする上での有用なスキルとなるのです。

CRA(臨床開発モニター)の関連資格

CRAとして勤務する上で特別な資格は必要とされないのですが、実務上で薬剤師や臨床検査技師、看護師などといった資格職の職務にかかわる部分は少なからずあります。実際に資格を持っていることで、採用選考上有利になるところも大いにあります。

■MR(Medical Representatives)
CRAになることで視野に入る関連資格としてはMR(Medical Representatives)というものがあります。MRは医薬品を適切に普及させるべく、医薬関係者への情報提供や情報収集、伝達などを行う仕事です。製薬会社における営業職のようなものであり、MR認定試験によって資格を得ることができます。

その受験資格は、導入教育の修了認定を受けることによって得られます。MR認定試験の合格率はおよそ8割であり、CRAとして働くうちにMRを目指すようになる人や、逆にMRからCRAへ転身するという人もいます。