CRC(治験コーディネーター)のメリット

プライベートの時間を確保

治験コーディネーターとして働くメリットとしてあげられるのが、勤務時間や福利厚生です。

病院勤務をしているとシフト制で、休日も出勤しなければならなかったり夜勤があったり連休を取るのも難しいですが、CRCの場合は民間会社の社員となるため一般的なサラリーマンと同じく土日祝日休み・カレンダー通りに休めるところがほとんどで夜勤もありません。

カレンダー通りなのでGWや年末年始、お盆などに長期休暇を取ることも可能です。この様に、プライベートな時間をきちんと確保することができます。

一般社会に必要なビジネスマナーが身につく

治験コーディネーターは製薬会社などの一般企業の人と接する機会も多くなるため、ビジネスマナーやビジネススキルを身に付けることができます。また、オフィスなどではスケジュール管理やデータ入力、報告書作成などのパソコンを使っての作業も多くなるのでパソコンスキルも身につきます。

病院勤務をしていると人間関係が限られてしまうため社会的視野が限定されがちですが、様々な分野や場面に接する機会も増えるので知識や視野が広がります。これらは病院勤務ではなかなか得られないものです。

正当に評価される

治験終了後は「薬が効いた」「参加してよかった」「ありがとう」などの感謝を患者さんやその家族から直接受けることもあり、頑張りを正当に評価してもらえることもメリットがあります。

勿論、病院で働いていても同様に治癒・寛解や看護の内容で感謝されることはありますが、最新の医療に関わることができる上に治験後、自分がコーディネートした薬がリリースされた時は感慨深いものがあります。

この様にいろんな人と接する仕事なのでコミュニケーション能力が重要になってきますが、医師や患者さんへの対応は本来の看護師の仕事と重なる部分もあるので臨床経験を積んだ看護師に向いている職場だといえます。

そのため最近では、臨床経験豊富な看護師がスキルアップを目的として転職するケースも増えています。

この様に新薬開発に関わり、それを待っている患者さんに貢献することができるのがこの職業の最大の魅力です。

CRC(治験コーディネーター)のデメリット

医療機関の看護師と比較し給与が下がる

その一方で、デメリットとしてあげられているのが看護師に比べると給与が下がることです。

CRCの基本給は、病院勤務の看護師とほぼ変わりはありません。しかしながら、看護師と違うところは夜勤が無いため夜勤手当の分の給料が減ります。前職で夜勤が多かった看護師の場合、年収が80~100万円近く下がることも珍しくなくその減り幅は大きくなります。

また、会社によっては出来高制を取り入れているところも多く、成績により給与が左右されます。

担当するプロジェクトによりバラつきがある

CRCは基本的にプロジェクト単位で仕事を行い、治験プロジェクトが行われる医療機関は決まっているわけではないため勤務地までの移動時間が1時間以上という事もあります。そのため、勤務先によって勤務時間が早まったり遅くなったり出勤時間や帰宅時間にばらつきが出てきます。

メリットとしてパソコンスキルなどをあげましたが、日によってはずっとパソコン作業という事も珍しくありません。そのため長時間のデスクワークを苦痛に思う人にはあまり向いていません。

医療スキル発揮の場はない

治験コーディネーターは原則として医療行為を行う事はありません。もちろんCRCは看護師としての知識や経験が活用できる職種ではありますが、基本的には全く違う分野の仕事です。そのため、看護師としてのスキルを磨くことはできなくなってしまうことや、自分の医療スキルが落ちてしまう事を不安に思う人も多くいます。

これに伴い、看護師として医療機関への現場復帰をすることが難しくなってきます。

営業などにより気疲れが多い

コーディネーターという仕事柄様々な人と接することにより、気を使ったりすることでストレスがたまりやすくなってしまう事もあります。その利害関係などにも深く関わってきます。

就業パターンは院内で働くかSMO(CRCを派遣する民間企業)の社員として働くかですが、院内CRCの場合は病院勤務の看護師や薬剤師が務めることがほとんどのため、CRCを希望する人のほとんどがSMOの社員としての営業業務がメインです。人とコミュニケーションをとることや営業が苦手な人にはあまり向かない職場です。