治験コーディネーターは、治験に際して、被験者へ向けてその内容を説明するほか相談相手にもなります。ケアにあたるということで、医療機関での看護業務にも通じるところがあります。

治験業界では、毎年の年度末には退職をする人が多くなり、3月末から4月にかけては欠員の募集が目立っています。常勤を中心にして非常勤としても人材が必要とされていて、経験を積んでおきたいという人や復職にあたって環境を変えたいような人に選ばれています。募集は1年の中で、特に時期を限定せず行われています。採用活動についても、年々活発になってきています。

男女比としては、女性が圧倒的に多くなっています。現場において活躍しているCRCのうち8割は、女性が占めている状況です。

年齢層は平均すると28歳前後になっていて、中途入職者では20代の半ばから後半にかけての世代にあたる人が多くなっています。多職種からの転職では35歳前後といった人までが見られていますが、すでにCRCとして勤務した経験のある人が別の職場へ転職するケースですと45歳前後という人もいます。

CRC(治験コーディネーター)の収入・待遇

平均年収としては、500万円前後になっています。入職して間もないうちですと300万円程度ですが、経験を積んでいくうちに800万円程度までは昇給する可能性もあります。

公認資格による収入アップ

日本SMO協会では公認CRC試験を実施していて、合格することで日本SMO協会公認CRCとなれば給与の加算もあります。非常勤でも日給にしておよそ8,000円から16,000円といったように、2倍にもなる差が生じます。

医療機関との職場環境の違い

大抵は土曜日や日曜日、祝祭日に休むことができます。規則的な休日になっていて、病院などの医療機関と比較して心身へかかる負担もはるかに少なくなっています。

また、原則として、夜間に勤務することはありません。体力の面では不安につながる要素が少なくなるものの、夜勤手当などはありませんから転職して入職したばかりですとこころもとなく思われる可能性もあります。

CRC(治験コーディネーター)として採用されるには

応募のタイミングや地域性を見極める

年度替わりには募集が目立つようになり、選考も激しさを増します。最終的には、応募者のうち8割程度が不採用になるといった激戦になるケースもあります。

首都圏のほか大阪、名古屋などといったように人口が多い都市のある地域では応募の集中する傾向があります。その反面地方部では、比較的採用率が高くなっています。

アピールできるスキルや経験

大前提として、看護師など医療系の資格を持っていることが求められます。CRCとして働いている人では看護師の資格保持者がもっとも多く、保健師の資格を取得している人も増えてきています。

●看護師としての臨床経験
募集元である程度の経験を求めている場合が多く、これは新卒ですぐに就職するチャンスのあるCRAと異なっています。大体は3年から5年程度の実務経験を求めていて、特に採用活動が活発となる春先には応募者も増えることから経験者を優先的に採用しています。

●コミュニケーション能力
治験業界において病院などの実施医療機関を含め、治験の依頼元や被験者といったさまざまな人たちとかかわることになります。その中では明るく誠実な対応が求められることとなり、治験をスムーズに進行させていかなければなりません。

志望動機や自己PRのポイント

治験業界を選んだ理由として、実体験に関係するところがあると説得力が増します。医療機関で勤務していて実際に治験へかかわったことがあれば、興味が広がることも自然です。

また、CRCを志す理由や前の職場から退職した理由、また将来的に目指すCRCとしての姿なども問われることになります。長期的な就業を考えているのかどうかについて判断しようとするねらいもあり、キャリアプランを考えての志望であることを具体的に説明することができるほどに評価も高くなります。