訪問看護師の仕事・役割8項目

訪問看護師の働く場所は、訪問看護ステーション、グループホームなどです。訪問看護師は、医師の指示のもと注射や点滴、褥瘡処置や傷の処置をするために患者さんの自宅に行き看護ケアを行いますが、所属する職場によっても仕事内容は異なりますし、利用者に合わせて必要なケアを行うため訪問先によっても異なり、大まかに8種類に分けられます。

  1. 医療処置
  2. 医師の指示のもとの医療処置で、インシュリン注射、点滴、血糖値の測定など、主に糖尿病を患っている利用者向けです。

  3. バイタルチェック
  4. ほぼすべての利用者に行い、記録を摂ります。具体的には血圧、体温、脈拍などを測定します。

  5. 医療機器による処置
  6. 人口呼吸のための酸素、人工呼吸器、持続点滴、膀胱カテーテルなどです。

  7. 褥瘡管理
  8. リハビリ
  9. 具体的には筋力低下予防のためのリハビリや機能の回復、嚥下機能の回復などです。

  10. 利用者へのアドバイス
  11. 具体的には栄養状態の低下や運動機能の低下を防ぐためのものです。

  12. 日常生活のお世話
  13. 利用者が自分でできない日常生活のお世話で、食事の介助、洗髪、入浴の介助、散髪、口腔ケアなどです。

  14. ターミナルケア
  15. 末期がん患者や難病で在宅療養中の場合は、ターミナルケアが仕事に入ります。調剤・服薬管理・服薬指導、全体に利用者本人とその家族へのケアです。これから入院する人、退院する人への入隊員の調整など、あらゆるケアが含まれます。

訪問看護ステーションで働く看護師の1日の流れ

まず朝、8時から9時くらいまでに、所属する訪問看護ステーションの事務所へ出勤します。出勤前にあらかじめ用意した服で出勤したり、出勤してから事務所ごとのユニフォームに着替えたりします。

その日1日のスケジュールを確認するためのミーティングや朝礼を行い、昨日から今日までの報告、今日の訪問内容を確認します。加えて当番制で事務所の簡単な掃除をすることもあります。

次に、その日の訪問先へと自動車もしくは自転車で移動します。事務所で業務用の自動車を貸し出したりすることもあり、その場合車体に事務所のマークや名前がつけられています。最近は普通の自転車の他に、電気自転車を使うことも増えています。この時必要な持ち物はバッグに詰め込み、自転車なら背負い、自動車なら車に乗せて出発します。

そして、まず1番目の利用者の家を訪問し、30分から60分のケアを行います。内容はバイタルチェック、清拭、洗髪、トイレ介助、入浴介助、難病や末期がんで自宅療養している方の場合、点滴や医療機器のチェック、家族への指導、相談などが含まれます。

これらの仕事を終えたら一度訪問看護ステーションに戻るか、次の訪問場所が近ければ戻らずにそのまま移動し、同じようにケアを行います。

必ず戻るのは12時から13時くらいのお昼の休憩時間です。ステーションに戻ったら休憩を取り、昼食を摂ってステーションのケアマネージャーと相談したり、午後の訪問先について再確認を行います。

午後からは同じように訪問先でケアを行い、大抵1日で最大5件くらいをこなして16時から17時頃に訪問介護ステーションに再び戻ってきます。所定の記録用紙がありますから、看護の内容を記入します。

内容は利用者の状態を報告することで、利用者の状態について同僚たちを情報を共有し、別の人が利用者のところへ訪問する時の情報源とします。記入が終わったら管理者、他スタッフへの申し送りをしましょう。報告が終わったら随時退社の準備をし、帰宅して1日が終わります。

勤務時間は、一般的な看護師の日勤に相当し、大体朝9時に始まり、夜17時から18時くらいに終わります。

訪問看護師として実際に働いてみた結果

大体が一人で利用者の自宅へ行きますので慣れないうちは大変ですが、慣れてしまうと人に気を遣ったり煩わしい人間関係がないので気が楽です。

また、パート勤務の訪問看護師は、担当患者さんによってスケジュールが変わってくるので、他の施設で決まった時間働くより訪問看護ステーションでスケジュールにある時間だけに働くことが出来、融通が利きます。一日のうちで少しだけ仕事が出来る時間があるとしたら、訪問看護師として働くことは可能です。

知り合いの看護師は子供が小さく保育園も空きがないため、子供がもう少し大きくなるまでは働くのは無理だと諦めていました。

しかし、以前働いていた先輩から週2回夕方の1時間だけ訪問看護師をやってくれないかと頼まれ、旦那さんが仕事から帰ってきてから子供を見てもらって訪問看護師の仕事を始めました。時間の拘束がある施設での仕事は出来なくても、時間の融通の利く訪問看護師としてなら働くことが出来たのです。

患者さんのニーズは多種多様なので個々の患者さんに合った訪問看護を提供するためには、働く看護師もそれに合わせて勤務体制を整えていかなければなりません。短い時間しか働けないとか、毎日は無理だけど週に2~3日なら働けるとかいう場合は、訪問看護師として働くということを考えてみても良いかもしれません。