デイケアに通所するいろいろな利用者さん

デイケアセンターには介護認定を受けた年齢や生活環境が異なる様々な人が通所しています。高齢者や脳血管障害や他の病気で麻痺があり体を自由に動かせない人や40代の若い人もいます。

複数の疾患を持っている人も多くスタッフは健康管理や転倒等の事故防止にも注意が必要です。年齢が若くして脳血管障害などで要介護状態になってしまった人は、その現実を受け入れることが困難だったりこれからの生活や病気のことで悩む人も多く精神的なフォローも大切です。

また、中には病気の為に集団生活がちょっと困難な人もいます。突然奇声を発したり、ふらふらとしか立つことしかできないのに急に椅子から立ち上がろうとして転倒しそうになったりと片時も目が離せない人もいます。

そんないろいろな人が混在するデイケアセンターですが、問題のある人をどこかに閉じ込めておくわけにもいかないし、いかに他の利用者さんの迷惑にならないように過ごしていただくかを考えるのが私達スタッフです。

落ち着きのない人には常に誰かが付いて事故が起こらないように注意したり、興味のあることを見つけてあげてルームの中で楽しく過ごせる工夫をしています。

同じルームで過ごしていると他の利用者さんもだんだんその利用者さんのことも理解してもらえるようになり、時々大きな声を出したり騒いでも大目に見てもらえるようになりました。

そういう行動をしてしまうのも病気のせいですからね。スタッフも手のかかる利用者さんにだけ多く接するのではなく、他の利用者さんに対しても積極的に話しかけ皆が疎外感を抱かないよう注意することも必要です。

あまり特定の人にばかり関わっていると、自分たちのことをないがしろにされていると感じてしまう利用者さんもいてトラブルの原因にもなります。

スタッフは、なるべく利用者さんに万遍なく声をかけて誰もが気分よく一日を過ごしてもらう心配りをしてルーム内の雰囲気が良くなるように努めることも大切な仕事です。

デイケアセンターにおける看護師と介護職の関係

デイケアセンターでは、介護を専門とする介護職と利用者さんの健康管理をする看護職という二つの違う職業の人が一緒に働いています。二つの違う職種が同じフロアーで働いているので時にはトラブルもあります。

介護職は、利用者さんの介護全般、トイレ介助やおむつ交換、入浴介助などをします。看護師は、利用者さんのバイタルサインチェックや健康観察、服薬管理や胃瘻管理、バルン留置管理、CVポート管理、喀痰吸引などの医療行為や看護処置をしています。

もちろん同じフロアーに居るのでトイレからブザーが鳴ったら私達看護師が行って介助することもありますし、介護職の方が忙しそうなときは一緒にトイレ介助やおむつ交換を手伝うことはあります。

しかし根本的に職業が違うのでそれぞれの立場があり時には衝突することもあります。介護職は体を使うことが多く体力的にきつい仕事です。動けない利用者さんを支えて移動することもあり腰を痛める人も少なくありません。

そんな介護職の人から見ると基本的に介護を任せてしまっている看護師は体を使うこともないし楽な仕事に見えるようです。

しかし看護職の立場からも言い分はあります。介護の仕事が体力も使うし大変なことは理解しています。手伝えるときはなるべく手伝うようにはしていますが、介護の手伝いばかりして看護の仕事をする時間があまりなくなっても介護職の人に看護師の仕事を頼むわけにはいかないのです。

看護師という資格があっての仕事なので急変時などもどんなにバタバタして忙しくなっても自分たちで頑張らないといけないのです。

今はどこの介護施設でもそうでしょうが慢性的な介護職員不足です。忙しくなるとイライラも募り無用ないざこざを起こしてしまいます。介護職の人の不満を軽減するには待遇の改善が不可欠だと思います。

介護職と看護職、それぞれの立場と職業を理解して尊敬しあい、穏やかな気持ちでいつもにこにこした顔で利用者さんをお迎えしたいですね。