群馬県の医療機関などに勤務している看護師の中には、いずれはフライトナースとして救急看護に携わってみたいと思っている人もいるかもしれません。

しかしでは具体的にどうやってフライトナースになればいいのかわからないという話もしばしば聞かれます。

群馬県でフライトナースになるためには、まずドクターヘリを所有している医療機関の救命救急センターで勤務する必要があります。

そこでここでは群馬県でドクターヘリを持っている医療機関情報について紹介しましょう。

前橋赤十字病院が群馬県のドクターヘリの拠点

群馬県のドクターヘリの拠点は一つだけで、前橋市にある前橋赤十字病院が該当します。

前橋赤十字病院は高度救命救急センターがありますが、こちらに所属している医者と看護師がフライトドクターとフライトナースになって、出動要請があれば現場に急行して、必要な応急処置を施します。

群馬県のドクターヘリですが、2009年2月から運航を開始しています。日本全国でみると、17機目のドクターヘリとなります。

群馬県のドクターヘリは、主に群馬県全域で出動要請があれば対応します。スピーディな現場急行・搬送が特徴です。県内であれば、ほぼどこでも20分以内で現場に到着できます。

救急車であれば、搬送に手間取るような場所でもスピーディに対応でき、救命率を高めることが可能です。重症なけが・病気の場合、15分とか20分の治療開始の差が生死を分けるとか、後遺症の程度を決めることもあります。

空飛ぶERと言われている群馬県のドクターヘリ

群馬県のドクターヘリですが、空飛ぶERと言われているくらい、充実した設備が備わっています。

群馬県のドクターヘリを見てみると、心電図のモニターや人工呼吸器、除細動器といった初期医療をするにあたって欠かせない高度医療機器が搭載されています。救急現場や搬送している間でも、ハイレベルの早期治療を開始することが可能です。

前橋赤十字病院でドクターナースになるためには、それなりの救急看護の経験を積む必要があります。というのもドクターヘリを利用する患者の中には、ありとあらゆる外傷や疾患を抱えた人の搬送される可能性が高いからです。

迅速かつ正確に初期対応ができるためには、救命救急センターで経験を積む必要があります。経験を積んでスキルアップをすれば、将来的にはフライトナースとして推挙される可能性も出てきます。

ですから群馬でフライトナースになるためには、前橋赤十字病院の高度救命救急センターに就職すること、そこで経験を積むことが求められます。高度救命救急センターに就職できても、いきなりフライトナースを任されることは少ないです。

群馬県のドクターヘリの活動実績

群馬県でフライトナースとしてスキルアップしたければ、できるだけ多くドクターヘリに乗って経験を積む必要があります。

ところで群馬県のドクターヘリの出動実績はどのような感じになっているのでしょうか?

出動実績を見てみると、年間で300~500件といったところで推移しています。単純計算してみると、1日1回以上出動しているペースになります。

群馬県のドクターヘリの出動件数は増加傾向にあります。たとえば2011年度の4~8月の実績だけでも、実に250件を超える出動を記録しています。

ドクターヘリ導入して時間が経過したことで、周知が進み、スムーズな出動要請できるシステムが整備しつつあることが関係しているでしょう。

高度救命救急センターが、群馬のドクターヘリの基地になっています。ですからドクターヘリが出動した場合に、前橋赤十字病院へ搬送されることもあります。

しかし容体などによっては、近隣の救急医療機関のある前橋赤十字病院以外の病院に搬送することもあります。

状況に応じて対応するので、フライトナースとして仕事をしたければ、柔軟に対応できるような思考力・行動力が求められると思いましょう。