仕事は楽?辛い?

仕事を行う上で特別なスキルを求められることはなく、看護師としての基本的なスキルを持っていれば仕事をこなせるようになります。

ですが、泌尿器科で取り扱う医療機器は高額かつ種類も豊富であり、全てを覚えて使いこなせるようになるには少し時間がかかるかもしれません。

また、患者さんの多くは男性で男性性器の検査や治療などに携わるため、これを苦痛と感じる人はいます。少ないケースではありますが男性の患者さんからしつこく誘われる人もいるので、このような精神的な負担を辛いと感じる人もいます。


向いている人は?向いていない人は?

ここで働く看護師に求められるスキルは基本的なものが中心となりますが、中には繊細なものもあります。

手術前の剃毛なども仕事の1つに含まれますが、女性看護師の場合は苦手とする人も多いです。

そのため、繊細な作業を任された時にも冷静になって慎重に仕事ができる人に向いています。

また、男性性器を見ても動じない精神的な強さがある人にも向いています。泌尿器科を訪れる患者さんには受診すること自体に抵抗を持っていて、悩みに悩んで勇気を出して来たという人も多くいます。ですから、不安や悩みを抱える患者さんに寄り添い、精神面でのケアができる人にも向いています。


どんな求人を選ぶべき?

他の診療科に比べると夜勤が少なく、大学病院や総合病院などでも外来のみという場合もあります。

全体的に夜勤が少ない診療科なので、求人選びの際には夜勤の有無や1か月あたりの夜勤日数などに注目してみると良いでしょう。

また、泌尿器に関する専門的な診察・治療を行う診療科であるため、配属される段階で専門的な知識やスキルを持つ人は少ないです。

ですから、研修・教育制度が充実している求人を選ぶようにすると、転職後に仕事を覚えやすくなります。


大学病院、総合病院、クリニック、診療所…それぞれの違いは?

泌尿器科は大学病院や総合病院だけでなく、クリニックにも多いです。

クリニックでは内科的な治療を行う職場が多いのに対し、大学病院や総合病院では外科的な治療も行うことがほとんどです。

そのため、クリニックを受診している患者さんでも、精密検査や手術が必要な場合には、大学病院や総合病院へ紹介されます。

しかし最近では、手術設備・入院設備を持つクリニックも増えてきています。

大学病院や総合病院の入院設備は他の診療科に比べるとかなり少ないので、手術・入院可能なクリニックと大学病院・総合病院での仕事量は、それほど差が無い場合もあります。


もし配属の希望が通らなかったら?

その病院にこだわるのであれば、他の診療科に配属されても異動を待つべきです。

しかし、あまりメジャーな診療科ではないため、希望どおり配属されやすい傾向にあります。今は希望が通らなかったとしても、比較的早い段階で希望通り配属してもらえることが多いです。

また、規模が大きく診療科の多い病院では、性病科など関連のある科を置いていることもあります。

泌尿器科は腎臓から尿道や前立腺などを診察の対象としており、性病科や人工透析など関連のある科で勤務して経験を積むのも良いでしょう。


どうしても泌尿器科で働きたい人はどうしたらいい?

泌尿器科にこだわるのであれば、大学病院や総合病院よりもクリニックでの求人を探す方が良いです。クリニックの方が、診察・治療に関する様々な知識やスキルを身に付けることができる場合もあり、経験を積む場としてクリニックは適しています。


未経験の看護師でも働ける?

未経験者でも働ける職場は多くあり、教育体制やサポート体制が整備されていればなお働きやすいです。

大学病院・総合病院、クリニックともに教育制度を整えている職場が多いので、未経験の場合は教育体制の内容に注目して職場を選ぶと良いでしょう。


アルバイトやパート勤務はある?

アルバイトやパートの勤務も多くあります。

また、夜勤や残業、休日出勤なども少なめの職場なので、ママさんナースやブランクのある看護師でも働きやすいです。クリニックでは職員のほとんどがアルバイトやパートというケースもあり、正職員以外の雇用形態で勤務している人は実際に多くいます。


夜勤は多い?日勤のみでも働けるの?

夜勤は少ない職場で、日勤のみで働きやすい環境にある職場と言えます。

しかし、入院設備を持つ職場の場合は、交替で夜勤に入ったり夜勤専従のスタッフを採用したりする場合もあります。夜勤に入ればその分収入が上がるので、大学病院や総合病院への転職を希望する人もいます。