20代 女性

総合病院の循環器科に配属となって、1年目です。患者さんの急変時の対応に加え、救急も受け入れているので緊急入院も多く、迅速な対応が必要です。自分の行っている対応が適切なのかどうか不安なときもあり、経験不足や力不足を感じることもしばしばです。

指導役としてついてくれている先輩看護師のもと、目の前の対応や、日々の予習・復習で、精一杯の毎日です。でも、わからないことに丁寧に答えてくれたり、一緒に考えてくれたりする先輩に、厳しさとともに、「温かさ」を感じています。

また、患者さんに名前を覚えてもらい、「がんばってね」と励まされたときは、うれしく感じました。心電図の読み取りをはじめ、覚えなければならにことがたくさんありますが、1日でも早く患者さんのための看護が自分ひとりでもしっかりできるように、がんばっていきたいと考えています。


20代 女性

新卒で内科の混合病棟に3年と少し勤務していたのですが、スキルアップをしたいと考え、循環器専門病院に転職しました。今の職場で、4年目になります。

内科での経験はあるとはいえ、患者さんの生死に関わるような場面も多い循環器科では、臨機応変で迅速な対応も必要です。また、専門的な知識や技術も必要とされており覚えることも多く、慣れるまでは体がきつかったのを覚えています。

しかし、周りには、専門性を高めようと向学心をもった先輩看護師も多く、循環器専門ナースや、関連する認定看護師や専門看護師の資格を持っている人もいます。そうした先輩たちの姿は、励みになりました。

循環器科の看護師には、医学的な治療面だけではなく、患者さんや家族に対する精神的な支援を行うことも必要とされています。病気と闘う患者さんや家族に、少しでも役立つことができる看護ができればと、思っています。

循環器科は、知れば知るほど、奥が深いものだと感じています。これからも勉強を続け、スキルアップやキャリアアップをしていきたいと考えています。


30代 女性

出産、育児で5年間ほどブランクがあったのですが、1年前から、循環器内科クリニックで働いています。最近死亡率が高くなっている、心疾患や脳血管障害を予防するために、そのもとになる高血圧、糖尿病、高脂血栓などの生活習慣病の予防を目的とするクリニックです。

外科や整形外科での経験はあったのですが循環器は初めてで、最初は心電図も読めない状態でした。先生に、説明をしてもらいながら、勉強を続けています。また、生活習慣病の知識は、自分の生活にも役立てることができ、興味深く勉強に取り組んでいます。

整形外科では、ケガをしていても「元気」な患者さんも少なくなかったのですが、勤務しているクリニックには、自分の健康状態に不安や心配をもって、検査に訪れる人も多くなっています。声かけや患者さんの話の聞き役などになって、少しでも安心してもらえるよう、心がけています。

クリニックには、医師や看護師だけでなく、栄養士、臨床検査技師、栄養士などもいて、チームを組んで患者さんの生活指導を行っています。子どもも小さく、急なお休みが必要なときもあるのですが、職場のチームワークで受け入れてもらっており、安心して働くことができるのもうれしく感じています。


40代 女性

以前、循環器科病棟にいたときの医師が開業するということで、声をかけてもらいました。このクリニックに勤務して10年近くになります。

病棟に勤務していた頃は、急変時の対応や緊急対応で忙しい毎日を送りつつも、充実感や、やりがいを感じていました。正直転職は迷ったのですが、介護など家庭の事情もあり、決心しました。

クリニックでは地域に密着した幅広い医療が展開されており、病棟とは違ったやりがいを感じています。高齢の患者さんも多く訪れますが、なかには、重度の認知症を患っている人も少なくありません。

自身に介護の経験があるためもありますが、高齢化が進むにつれ、認知症への対応は、不可欠なものだと日々勤務のなかで感じています。以前の病棟勤務のような、高度な先端医療に関わりながら、循環器における専門性を高めていくのもひとつの方法であるとは思います。

でも、循環器から、日々の生活に密着した分野へ裾野を広げていくのもありかなと思っています。これからも、自分の仕事を通して、地域医療に貢献していきたいと考えています。