呼吸器科看護師の業務内容

患者さんのケア

疾患の種類にもよりますが、呼吸器の疾患は患者さんにとって苦痛をともなうことが非常に多いです。その苦痛をいかにとりのぞくかが大切であるということは、言うまでもありません。

患者さんの様子を見て、状況に応じた対応をすることが求められるのです。

また、服薬指導や生活指導も重要な仕事の一つです。患者さんのクオリティ・オブ・ライフを向上させるためには何をすれば良いのか、常に考えて仕事をしなければなりません。

抗がん剤治療の補助

呼吸器内科、呼吸器外科の双方で肺がんを扱っている以上、その治療において大事な役割を果たしている抗がん剤治療は重要な仕事のひとつになります。

抗がん剤の扱い方、治療の進め方、患者さんに現れる副作用、副作用に対するケアなどに精通している必要があります。

また、患者さんから抗がん剤のことについて聞かれることも多くありますから、それに対応できるだけの知識とコミュニケーション能力も必要です。

抗がん剤治療は日々進歩しているので、絶え間ないスキルアップが求められることになります。そのためにはしっかりと経験を積み、自ら勉強する姿勢が大事です。

院内感染の予防

呼吸器科では肺結核をはじめ、肺炎などの感染症を取り扱っています。

これらの病気は、人から人に移る感染性のものですので、院内感染を起こしてしまうと大変なことになります。

そういった事態を避けるためにはまず、感染症が起こるメカニズムについてしっかり学ぶこと、そのうえで院内感染を起こさないように細心の注意を払って仕事をすることが求められます。

もちろん、予防対策も求められる役割の一つです。院内感染を起こさないよう患者さんを隔離したりするなど、臨機応変な対応が必要となる場面も出てきます。

呼吸器科で取り扱う主な疾患

呼吸器科は、呼吸器の疾患を主に取り扱う診療科です。

具体的には、代表的な疾患のひとつとして挙げられるものが肺がんです。

日本では1990年代後半に胃がんを抜いて、がんによる死亡原因において1位になりました。

もう一つ代表的な疾患として挙げられるのは、肺結核です。

昔は不治の病と言われていましたが、今は適切な診断と投薬治療により、十分に治る病気となりました。

また、肺炎も取り扱われることの多い疾患の一つです。

肺炎には細菌性肺炎、ウイルス性肺炎、マイコプラズマ肺炎などの種類があります。

この疾患は、明確な治療計画にのっとったケアを行わないと悪化してしまう可能性が非常に高いです。

これら3つの代表的な疾患のほかにも、インフルエンザ・肺真菌症・サイコイド-シス・気管支拡張症・気管支喘息・気胸・間質性肺炎・肺線維症など、幅広い疾患を呼吸器科では扱っています。

呼吸器科は、疾患で内科と外科に大きく分かれる

呼吸器内科

  • 肺結核
  • 呼吸器感染症
  • 気胸
  • 気管支拡張症など

呼吸器外科

  • 縦隔腫瘍
  • 自然気胸や外傷性気胸など

肺がんは、双方の領域で扱われる病気であるということが特徴になっています。

これら2つの診療科は密接に関係しており、互いに連携しながら仕事を進めていくということが特徴の一つとして挙げられます。

そのため、看護師の役割は内科、外科のどちらかによって微妙に異なりますが、基本的なことは上記に示した通りとなります。

呼吸器科で取り扱う疾患は幅広く、対象者の年齢層も幅広い

呼吸器科は扱う疾患も幅広く、それに応じて患者さんの年齢層も幅広いものとなっています。

そのため、日々絶えず勉強する姿勢と、患者さん一人一人に応じたコミュニケーションをとる能力を身に着けることが呼吸器科で働くための条件といえるでしょう。

求められるものは大きいですが、その分やりがいも大きい診療科となっています。

高齢化が進んでいる中で、今後もその求められる役割はさらに大きくなっていくと見込まれています。