看護学生にとって欠かせないのが病院実習です。私の学校では3年間のうち合わせると1年半くらい実習期間があったんじゃないかと思います。

看護学生時代の思い出と言えばとにかく実習実習の一言につきますね。看護学校に入って初めての実習は、まだ戴帽式も終えてなくて三角巾を被って白衣も割烹着のようなものを着て行ったような気がします。

緊張と不安で一杯だった実習初日。憧れの看護師になるためにいよいよ実習が始まるんだと思うと感慨深いものがありました。なにせ私は小さい時から自分は看護師になるんだってずっと決めていましたから。

看護実習で訪れた病院は、自分が患者としてやお見舞いで訪れる病院とは違って見えました。それは自分が看護する側にいるんだということを実感するものでした。

最初は本当に何もわからず指導の先生について病棟を回ったり患者さんと話をしたりするくらいでしたが、自分が看護者として患者さんと接した最初なのでとても意味のある実習だったと思います。患者さんから、学生さん、と呼ばれるたびにこそばゆいような恥ずかしいような誇らしいような不思議な気分だったことを覚えています。

それからは受け持ち患者さんを持って、看護計画を立てたり学校で習った看護技術を実践してレポートを仕上げる実習が続きました。毎日のレポート作成や資料調べなど実習中は大変な毎日が続きますが、実習をしていると自分が看護学生なんだという自覚を持ててやりがいはありました。

と同時に看護師という職業の大変さや、ただ知識を学んで看護技術が出来るようになるだけではダメで、患者さんを良く理解し時には良き話し相手にもなれるようコミュニケーションの大切さも学びました。

そして、そのためにはそれ相応の時間をかけた実習をこなさなくてはならないのは当然だと思いました。看護師になってからも学生の時の実習が役に立ったことは何回もあります。

やはり看護の基本は実習で培われていくんですね。学生時代は実習というと大変だ、というイメージしかありませんでしたが、看護師になってみて初めて、すべての診療科を経験し実際に患者さんを受け持って看護計画を立てるという実習がいかに大切かが分かったような気がします。