看護師から見た医師

医師の一番近くにいるのは看護師ですよね。診察で患者さんと話す姿、看護師に指示を出す姿、医師同士で治療方針を相談する姿、いろいろな姿を近くで見ることになります。一緒に仕事をしているとやはり医師はすごいな、と感じることがあります

。まず、その知識の広さ。医師になるには医療だけでなく薬の知識も幅広く勉強しているので本当にいろいろなことを知っているなと感じます。

病態についても私たち看護師はあまり深く勉強してきていないので、その病気の原因や治療法を患者さんに詳しく説明している姿を見ると尊敬してしまいます。

しかし、その反面ちょっと尊敬できない面も良く目にします。医師になるような人は大抵子供のころから勉強が良く出来て周りから、勉強が出来てえらいね、将来楽しみだね、などど言われています。

医師になってからも皆から先生先生と呼ばれ社会的地位も高いので常に人より優位に立つことになります。病院では医師は最高の地位なので誰もが皆医師の言うとおりになります。

なので時として勘違いしてしまうことがあるのでしょうか。患者さんに対して話をするときも自分が持っている知識を自慢するような、知らないことを見下すようなものの言い方をしてしまう時があります。

医師本人がそれの気づいているのかは分かりませんが。もしそういう場面に遭遇したとしても医師の態度をとがめることが出来る人はいないので医師は気づかないまま同じような物言いを繰り返すことになります。

特に開業医では医師であり経営者なのでその傾向が顕著です。患者さんにとって医師とは自分の病気やけがを治してくれる唯一の絶対的な存在なので、医師の言葉は重く受け止められます。

患者さんから見ると医師は威圧的で高圧的に見えてしまうので言葉のかけ方ひとつ気を付けてほしいと思います。患者さんはすべてを医師に任せているのですから。弱い立場の患者さんは医師の言葉の一つにも敏感になっていて何気ない言葉に深く傷つくこともあります。

そんな患者さんの気持ちを理解し不安を少しでも取り除いて本当に尊敬できる医師が多くなるといいのですが。

医師と接するときの心構え

医療現場で看護師と医師はお互いに必要不可欠な存在です。看護師は医師の指示がなければできない医療行為がたくさんありますし、医師は看護師がいなければ業務が滞ってしまいます。

看護師にとって医師の指示は絶対です。そしてそこには絶対的な信頼がなければなりません。

看護師もそれなりに専門の教育を受け、経験も積めば看護師自身が自分で考えて医師と意見が違うことも出てきます。医師の指示に疑問を持った時はどうしたらいいでしょうか。

医師の指示は絶対ですが医師も時には間違うこともあります。また、看護師の方が患者さんの近くにいて患者さんのことを良く知っているので、医師の知らない情報を得ていることもあります。指示に疑問を持った時は、まず医師に確認することが必要です。

もちろん医療的なことに口出しすることは良くありませんが、疑問に思ったままその指示を実行してもしも結果的に患者さんに良くない結果になったら大変です。

患者さんの状態を的確に伝え、その指示が正しいものであるかを確認することは必要だと思います。看護師はただ医師の指示通りに器械的に動くのではなく、自分の知識と経験に照らし合わせ指示が正しいか判断して実行しなければ看護師としての存在意味がありません。

看護師は医師のお手伝いや小間使いではないのです。年配の医師の中には昔の感覚で看護師をお手伝いとしてしか認識していない人もいますが、私達看護師は看護師としての独立した職業意識とプライドを持ち仕事をしなければいけないと思います。

そのためには、日々進歩する医療や看護技術について継続して勉強を続け、看護師として正しい判断が出来るように努力することと、私たち看護師が自分たちの地位向上へ向けて努力する必要があります。

看護師と医師がそれぞれ信頼しあいお互いの立場を尊重しつつ意見を交わし連携することによって、患者さんに最高の医療、看護を提供することが出来るのではないでしょうか。