私の勤務していた病院では年に一回職員旅行がありました。全員は一度に行けませんので、土日の週末を利用して4週に分けて出かけていました。

新卒の頃、初めて病院の職員旅行に行ったときにそれまで仕事でしかあったことのなかった医師のあまりにもはじけた姿にとても驚きました。

仕事では当然のことながら医師としての威厳があり私たちが気軽に話しかけられる雰囲気ではありません。そんな医師と一緒の職員旅行ですから初めは面倒だし気を使うし行きたくないなぁと思っていました。

しかし行ってみるとびっくり。行きのバスの車内から先生たちはどんどんお酒を飲み普段の知っている姿とは変わっていきました。無礼講ということでみんなにどんどんお酒をすすめ、飲む量が多くなると当然トイレも近くなりトイレ休憩の他にどこそこ構わずトイレに行きたいからバスを停めてくれと言いだす始末。

ホテルについての宴会でも凄かったです。もちろんはじけていたのは医師だけでなく婦長、主任を始め看護師や薬剤師、検査技師など普段とは全く違う人に思えるほど楽しんでいました。お酒が進んでくるとそのうち潰れる人も出てきますよね。

宴会場のあちらこちらで潰れちゃってる人がいました。中にはあまりお酒の飲めない医師や飲まない医師もいて、あまりにも飲み過ぎて具合が悪くなった人には看護師に指示をして点滴をすることもありました。

最初の年はその光景にとても驚きました。気が付いてみると宴会場には何人か横になり点滴されていたのです。たいてい翌日は近くの観光場所を回るのですが、医師はほとんど飲み過ぎでダウンしていました。

お酒を飲む人は医師ばかりでなく看護師も薬剤師も検査技師もどの職種にもいるはずなのに、一番はじけているのはやはり医師だったと思います。

職業柄ストレスもたまるし抑圧されているものが多いので気を許してしまう職場の飲み会では羽目を外してしまうのでしょうか。

初めて職員旅行に参加して医師の別の面を見てからは、それまでとは違う親しみを感じることが出来て厳しい態度の医師の中にも柔らかい人間性を感じることが出来てコミュニケーションもスムーズになったと思います。理性をなくすほどの楽しみ方もたまにはいいですよね。