看護師として勤務していると、患者さんの不安や心配事は何かと考えます。

病気のこと、予後の事、これから始まる治療の事、これからの生活や仕事のこと、そして、なかなか介入できない最も最大の患者さんの悩みをご存知ですか?

患者さんは、病気や症状に悩まされながら、「お金」の心配をしています。

治療費や入院費用、そして、自分が残してきた家族の生活、仕事を休む為に収入が得られなくなった、収入が減ってしまうのに診療費用を捻出できるかと悩んでいます。また、高齢者であれば年金の範囲内で支払える医療費なのかとの心配をしています。

看護師として、お金を貸したり免除する支援はできませんが、その心配から上手く治療が進まないとなると困りものです。

そんなとき、何らかの社会資源等の情報提供が出来れば安心した療養を支援できます。では、患者さんの抱えるお金の心配を知り、我々に出来る支援について考えてみましょう。」

患者と医療費

入院という環境は、日常から切り離され自分自身どのように、どのような一日を過ごすことになるかわからない不安があります。

入院による休職で収入が減ったり途絶えたりすると、日々の生活は家族がしていてこれまでと同様の出費があるに足して、入院費用を支払わないといけなくなると頭が痛くなるものです。

これらい必要との予測もたたず、どうすれば良いか、しかしお金の事を看護師や医療職者に相談しても解決するはずが無く、患者さんの気持ちはひっ迫します。

生命保険や医療保険に加入している場合は、その内容により入院費用のや死に出来ることもありますが、退院後の請求となる為、その時には得られていない給付金で、退院時の不安は解消されません。

医師や看護師等の医療職者は、当然のように治療計画を話し、治療に向けて話を進めていきますが、患者さん側からすればその治療費が払える額かどうかという事が、治療を行うキーポイントになるでしょう。

また、入院により会社での自分の居場所がなくなるのではないか、そうなると退職しなければならなくなったり、収入が無くなってしまう、担当していた仕事が無くなるかもしれないとの不安もよぎります。

特に、以下の大黒柱である「お父さん」が入院してしまうと、本人はもとより、妻、子供までもお父さんの健康以外の心配をし、精神的苦痛や負担の原因となります。

特に、子供がいる場合、妻が子供たちと生活をしていけるか、その支えに自分がいなくて生活が成立するかとの不安がよぎります。

また、逆に妻が入院した場合、「お父さん一人で子供たちの面倒が見れえるか」「子供たちを問題なく学校に送りだせるか」「お弁当の準備はどうしよう」などとの不安も残ります。

では、看護師に出来る患者さんの入院における配慮はどのようなものがあるでしょうか。

看護師にできること

看護師に出来ることと言えば、患者さんが安全に入院生活を送るためのサポートです。院内感染や、感染症予防に対する対策が取られ、安心して療養が出来ることです。

また、転倒転落などのリスク因子を無くし、安全な生活が出来ることですが、これらについて、やはり患者さんの精神面が安定していなければ難しい事があります。

よって、看護師に出来ることは、医師と共にインフォームドコンセントを徹底し、患者さんの納得と理解のもと治療を行う事でしょう。

治療の説明を行い、選択肢を提示し、また、療養費制度等の説明も必要となれば行い、不安を軽減して治療が出来るよう情報提供、患者さんの抱える問題解消を目指し支援していくことでしょう。

時には、話を聴き不安に耳を傾け、思いを吐露できるようコミュニケーションを図ることも重要です。

また、プライバシーに配慮し、患者さんの内面や決定などを話し時は、周囲の人々の耳に触れにくいように部屋を変えたり、状況への配慮を行い、思いが話しやすい状況設定する事も看護師の仕事です。

金銭面を支援することはできませんが、社会資源の情報を提供し、患者さんが支援を受け、安心して療養できるよう配慮する知識が看護師には必要です。

また、入院中の休職に対しては、労働基準法に準ずる支援を情報として伝えることで、ゼロになると思っていた患者さんが、給付金制度で収入の一部を守られることがあると知れば、気持ちも落ち着くかもしれません。

看護師に出来ることは、医療的・看護的治療や処置のみではなく、患者さんの心落ち着く情報提供、選択肢の提示も含まれることでしょう。

まとめ

命はお金に変えられないという言葉を聴くことがあります。しかし、それを叶える充分な社会支援があるとは言いにくいのが日本の社会保険制度ではないでしょうか。

患者さんの不安は、自分の体のみではありません。

疾患のみに集中して取り組むことが出来れば、治療もスムーズに進みますが、社会生活、金銭面、時部に外の家族絵の心配など、患者さんの抱える心の問題が多くあります。

看護師は、治療や症状のみではなく、患者さんを全人的に捉え、あらゆる側面から不安や心もわだかまり解消へと導く支援を考える必要があります。