戴帽式って一般の人にはあまり聞き馴染みがないですよね。看護学校に入って半年後くらいに本格的な実習に入る前に戴帽式は行われます。

私が戴帽式を受けた時は看護師はみんなナースキャップを被っていたので、戴帽式で初めてナースキャップを被せていただいたときは本当に感激しました。私の思い描く看護師像の象徴はナースキャップだったからです。

ナースキャップをもらって、やっと念願の看護師の姿に近づいたという感じがしました。

戴帽式では、ナイチンゲール誓詞を朗読したり、自分たちで考えた誓いを述べたりしました。親や出身校の恩師を招待して盛大に執り行われました。

室内の照明を落とし、看護学校の先生と私達生徒の持つキャンドルの明かりだけで幻想的で厳かな雰囲気で始まります。うっすらとした室内に白衣を着た生徒たちのキャンドルの灯が灯っている光景は印象的で20年以上たった今でも目に焼き付いています。

その中でのナイチンゲール誓詞の朗読。ナイチンゲールの教えをまとめたものですが、この雰囲気の中で皆で朗読すると内容がより心にしみて、これから一人前の看護師になれるよう頑張って行こうという決意表明のような感じがしました。

式ではキャンドルを持ちながら校長先生の所に歩いて行き、順番に頭にナースキャップを被せてもらいます。

自分がナースキャップを被せてもらった時ももちろん感動しましたが、他の生徒がナースキャップを被せてもらっている姿を見ていたら、その光景がとても幻想的で感動しました。

戴帽式に参加した私の母親は、あまりに感動して泣いちゃってました。生徒の中にも感極まって泣いている子も何人かいました。

今では看護の現場でナースキャップをかぶることはありませんが、看護学校で行う戴帽式という儀式だけは残っているようです。

看護の道を志す人には、これから自分の進む道への厳しさと看護の基本的理念を心に刻み込むためにも是非戴帽式は続けてほしいと思います。それほど戴帽式は看護学生にとっては大切な儀式だと思います。