地方の人間から見ると、都会の看護師はきらきらしていて魅力的、高度で賢そうなイメージを持ちますが、この都心での看護師の不足が問題となっています。

まさか、このご時世、都心や中核都市に看護師も流れていると思われがちですが、看護師不足や経営赤字で東京の医療が崩壊しつつあると言われています。

その背景には何の問題があるのでしょうか。

また、都心の看護師は魅力が無いのでしょうか。

では、都心医療と都心看護師の実態についてまとめてみます。

都心医療の現状

東京都だけで、医学部のある大学は13か所もあるそうです。

ということは、看護師も大変必要とされます。

大学病院だけではありません、民間病院でも大きな病院はありますし、中小病院、クリニック系の専門診療所もあります。

よって、医師、看護師、医療スタッフを必要とする現場は多くあります。

しかし東京都内の医療機関では、多くの病院が赤字経営で病院の経営ショック状態が8%と言われています。

民間病院や総合病院では、ボーナスカット、昇給カットが相次いているようです。

それは、まず、消費税増税による商品や物流価格の上昇です。

これによるコスト増が医療機関の痛手となっています。

また、診療報酬の1.36%引き上げによる収入ダウンが頭打ちとなっています。

東京都、都心では、特に物流コストや物価価格が高い為に経営難の原因となっています。

そして、人件費も膨大となっています。

全国平均470万円程度の看護師の平均年収が、東京都では約530万円と言われその高さに驚きます。

関東圏と地方圏の給与差は、実に20%の差があるともいわれ、その高さが都心部の医療機関を逼迫させています。

都心部の看護師不足

地方では看護師不足のために病床数を減らしたり、閉院を余儀なくされる場所もあります。

都心部では、地方から好待遇、好給与を求め看護師がやってきます。

しかし、10万人当たりの看護師数は、全国平均を大きく下回り看護師不足と言われています。

従事者の看護師は多いものの、病院数が多いゆえに賄えない状況と言えます。

そして、人気のある病院や待遇や条件の良い病院に看護師が集まるという傾向もあります。

都心看護師が人気が無くて、看護師不足というわけではなく、都心部に良い医療機関が立ちすぎている為に看護師を求める医療機関が増えていると言う事です。

また、新看護体制の7:1看護を導入するが故に、看護師を増員しなければならない状況となり、看護師がより多く必要となっているわけです。

都心部の医療が大変であるとか、何か問題があるわけではなく、都心部にはそれだけ魅力的な医療機関が存在していると言う事です。

都心看護師の良いところ

求人数に困ることがありません。

待遇差で良い看護師を獲得しようとする医療機関も多く、好待遇、好条件で働けるケースが多いです。

長期的なキャリア形成を考えた時、都心部の医療機関は、質の高い看護師育成に取り組んでいることが多く、最先端設備のある医療機関に勤務しながら、資格取得や研修参加への支援が充実した医療機関がたくさんあるところです。

年功序列という考えが少なく、正しく個人評価を行う傾向にある事も都心で働く看護師のメリットです。

まとめ

このように都心で働きたい看護師にとっては、好条件や好待遇で働ける医療機関が多いようです。

しかし、その病院の背景を知らなければ、実は赤字経営で人件費カットやボーナス削減を行っているかもしれません。

都心部の医療の崩壊は、国の政策に基づく痛手であることがよく分かります。

よって、この状況を打開するために質の高い医療や看護を持って患者獲得を狙う医療機関が多いと言う事です。

よって、熱意とやる気のある看護師であれば、その意識を買い、好条件での労働、自己実現出来る環境での勤務が期待できそうです。

地方での看護の魅力もたくさんあります。

地方では、患者さんとの親密性や密接性、アットホームで和やかな医療を行う現場が多く、特に高齢者医療では、その方の生活背景にまで着目したケアが出来る魅力があります。

また、へき地医療や離島医療では、都会でも地方でも味わえない魅力がたくさんあります。

看護師という同じ資格でも、自分のフィールドを広く持てば、多くの活躍が出来る資格です。