病気に関しては、予防医学、治療医学、リハビリ医学等があります。

医療の研究開発により、難易度高い疾患でも救命、蘇生できるようになった今、機能低下他機能回復を促進し、より自分らしい生活が取り戻せるというリハビリ医学への期待が高まっています。

しかし、最近の研究により、その効果が患者さんの意欲に左右されることが分かってきました。

無理強いされるリハビリと、自分からしたいと望むリハビリでは、同じ内容を行ってもその効果が変わります。

いくら医療職者が頑張っても、患者さんの思いに即さないリハビリテーションは意味をなさないと言う事です。

回復期リハビリテーション病院や、回復期リハビリテーション病棟を立ち上げ、リハビリ専門で治療を行う現場では聞き捨てならない事実です。

では、看護師として患者さんのウェルネスを高め効果的なリハビリテーションを行うケアについて考えてみましょう。

やる気とリハビリ

人間のやる気をつかさどる脳領域には、側坐核という領域があります。

脳疾患や神経障害を来たした患者さんは、側坐核の刺激を無くすと脳の運動機能が低下する事が分かっています。

怪我や疾患による障害の回復には、側坐核の活動が重要と捉えられ、もうひと頑張りしなければならないリハビリ中の患者さんには、側坐核の刺激が重要です。

これにより、やる気を刺激し、前向きにリハビリを行う事が疾患や障害の回復に関わっていると分かります。

よって、看護師や医療職者は、患者さんの意欲を高められる関わりをすべきという事です。

患者さんのモチベーションに関わること

まず、リハビリを行う目的や意思が重要です。

しなければならない、勧められたという後ろ向きな開始では、なかなか前向きに参加する事ができません。

ただ、自分の身をそこに置き、言われたように言われるがまま行うようになります。

それでは脳を充分に刺激する事ができません。

よって、自分どうなりたくて、どうすれば良いかという事(リハビリの計画への参加)を自らの意思で決定出来ることが大切です。

また、褒める、認めるかかわりが重要で、疾患の受容過程も関わります。

患者さんが障害や状態を受け入れられていないのにリハビリは進みません。

患者さんの疾患や障害によるショックやストレスの回復を待つことも大切です。

そして、頑張ろうと少しでも動き始めた患者さんの意欲を高める為に、オーバーでもいいので褒める、頑張りを認めることを行いましょう。

人間だれしも褒められる事を嫌う人はいません。

その言葉が活力になり次の頑張りを生むことがあります。

しかし、その人の性格やプライドを傷つけないよう配慮が必要です。

そして、自分の体について理解できているかを知りましょう。

リハビリのアプローチを行う上で、患者さんの認識を知ることが大切です。

どうせ治らないと把握しているか、完璧に元の状態に戻ると考えているかなど、その捉え方で対応が変わってきます。

どうせ治らないと感じている患者さんには、意欲が高まるよう、出来るようになった事を認識できるよう声をかけます。

また、麻痺で完全回復の望めない患者さんが完全に治らない事を知ったショックを予測して関わることも大切です。

そして、正しく自分の体の状況を認識できるよう説明や指導により導くことも大切です。

さらに、似た境遇の人との関わりを持てるようにすることも大切。

これは、特にリハビリを開始した人に良い事で、その障害状況をリハビリにより克服している患者さんとの関わりが大切です。

その人を見ることで自分もあそこまで回復したいと意欲が高まります。

このように、看護職者の計らいや言葉かけで患者さんは一喜一憂し、その頑張りに火を付けることができます。

まとめ

なにより看護師としてリハビリ中患者さんに求めたいことは、「諦めない」事ではないでしょうか。

リハビリは、諦めたらそこで回復は終わります。

しかし、脳の神経は常にネットワークが張り巡らせ、刺激を与えたら与えられるほど強化されます。

その意欲の原動力を看護師の言葉の一つ、関わりの一つで良いものに高めたいものです。