診療報酬や看護管理料の設定など、厚生労働省は今の医療機関の現状を把握するために、各医療機関にアンケート調査を行っています。

地域包括ケアや回復期リハビリテーションなど、比較的新しい病棟への聞き取りやアンケート、今年度は特定集中治療室の管理料の検討もなされています。

看護必要度は、現場の看護料を決定する算定材料で、その得点により患者さんに高度できめ細やかなケアが出来ているとその算定が高くなる、いわゆる病院の収入が高くなる決定材料となります。

看護必要度と現場の問題点

特に、高度で専門的で集中的に治療や看護がなされる特定集中治療室における看護量の決定は、看護必要度の算定が必要事項とされています。

集中管理により指示の変更や追加、指示削除が頻繁なこの現場において、看護必要度の該当者の適正化がしにくい現状があり、その要件設定の必要性が問われています。

また、看護師の配置が7:1か10:1かという一般病棟においても90日以上の長期化する入院患者に対し、医学的処置の必要性から入院が必要な患者さんは、約6割、退院可能なのに入院が継続されているケースは約2割、残りの約2割は、それ以外の要因で退院できないと要介護状態により退院延期や転院や転所先の調整難から入院が長期化するというアンケート結果が得られています。

このように、看護必要度から得られる情報を基に、その施設基準の適正化を図ろうとする動きがみられています。

では、特定集中資料室での施設基準やそこで働く看護師についてまとめてみます。

特定集中治療室の施設基準

・専任の医師が常時、特定集中治療室内に勤務していること

・看護師対患者割合が1:2の割合常時勤務者がいること

・特定集中治療室管理がなされる専用ルームがある

・1床当たり15平方メートル以上の面積がある

・救急蘇生装置(気管内挿管セット、人工呼吸装置等)、除細動器、ペースメーカー、心電計、ポータブルレントゲン装置、呼吸循環監視装置の設備がそのフロア内で準備出来ている

・室内は、クリーンルームの設備がある

・医師や看護師は、治療以外での当直勤務を行わない

・新看護または基準看護を行い、自家発電装置を有している病院である

・電解質定量検査、血液ガス分析を含む必要な検査が常時実施できる状況にある

集中治療室看護の特徴

大手術、多臓器不全、大災害や事故での怪我など、一般病棟では管理できない高度で専門的治療を行う現場です。

24時間完全看護がなされ、人工呼吸器や補助心肺装置、透析装置など器械管理を行いながら人命の安定を図ることがあります。

あらゆる疾患の、あらゆる診療科の患者さんが入院し、命に瀕する状況を治療するためにケアがなされます。

集中治療室看護師の仕事

集中治療室では、日常生活の支援と診療の介助を行います。

医師の診療の補助の割合が多いですが、ベッド上安静や疾患や怪我による活動困難な状況が多く日常生活支援も多くあります。

また、急変や状態悪化を繰り返す、安定や落ち着きという言葉が程遠い現場です。

最も重要な業務が、患者さんの全身管理で、モニターを常時観察しながら定時的にバイタルサイン測定やバランス計測、生命を維持するための医療機器管理を行います。

そうする事で、異常早期発見に努めます。

集中治療室で働く看護師のメリット

常に緊張感を持って、患者さんを観察し、異常早期発見を果す看護師は、医療知識と技術を要します。

その学習や研修参加は多く、学ばなければならない状況に置かれます。

よって、嫌が負うにもスキルアップを果せ、どこに行っても、そんな場面でも使える看護師になれます。

診療科を特定せず、あらゆる疾患や病態に対応しなければならず、ジェネラリストとしての成長が期待できます。

また、緊張感とプレッシャーの中行う看護で、自分の行ったケアの結果が患者さんの回復や安定に関わることが多く、遣り甲斐や達成感を充分に感じられます。

見る見るうちに回復していく患者さんを看ることが楽しく仕事ができます。

冷静沈着に仕事がこなせる度量も身につけられます。

救急認定看護師、感染管理認定看護師、皮膚・排泄ケア看護師、集中ケア認定看護師などの多くの分野の認定看護師資格を取得できます。

まとめ

集中治療室での看護必要度は、その看護料を決定する上で重要な算定材料という事が分かったでしょう。

自分たちの行った看護を正しく評価され、それに見合った報酬が得られることが看護師としての遣り甲斐にもつながります。

自分たちに目に見えて分からない看護料や診療報酬ですが、救急や集中治療は、低収入や赤字と言われ理遺漏機関も多くある現状があります。

よって、正しく評価、算定されることが望まれます。

集中治療室の看護師は、その外側から見ている看護師からすると圧倒される専門知識や技術を持ったあこがれの存在です。

忙しく、多忙を極める現場ですが、いつも厳しい、辛いというわけでもなく、その緊張がほぐれた患者さんの救命後の職員の表情は、晴天のような表情があります。

やはり、救急や集中治療の現場でも看護師の人材不足が続き、このようにメリハリある現場で看護師として働きスキルアップを目指す看護師が増えてもらいたいものです。