B型肝炎は、胎児が母親の産道を通るときに感染したり、性交渉などにより感染する感染症です。

これを発症すると、肝硬変、肝臓がん等にかかる危険性があり、その発症を遅らせることが出来る治療研究がなされています。

今回、B型肝炎ウイルスの感染を認識させる宿主因子を発見し、その「cGAS」という宿主が反応を起こし、感染を阻害させるよう働く機構が解明されました。

これにより、この機構を利用して、今後発症や進行を食い止められるよう研究が進められるのではないかと言われ話題を呼んでいます。

望まずB型肝炎に罹患している妊産婦さんや、感染してしまった人たちを、肝臓疾患の恐怖から救い出す手立てになるかもしれません。

最近では、梅毒などの性感染症が増加していると言われています。

では、今一度B型肝炎ウイルスについて理解しておきましょう。

B型肝炎ウイルスとは

B型肝炎ウイルスは、人の血液や体液を介して感染する接触感染となります。

大量出血や吐血、血便などの血液を処理していた看護師や医療職者、出産時のお母さんの出血や体液に晒された新生児、B型肝炎ウイルスに感染した男女との性交渉などで感染する事があります。

その時体調により感染するものや、治癒せず、ずっとキャリアとして感染力を持ち続けるB型肝炎ウイルスがあります。

思春期以降の感染では、その時一過的に感染する事が多いですが、産道感染などで小児期より感染している場合は、永続的に感染力を維持している事ばかりです。

感染の拡大

思春期以降に発症する場合は、性交渉が最も多いでしょう。

この他、B型肝炎ウイルスに対応しない消毒法で消毒された医療機器からの感染、注射器の回し打ち、入れ墨、カミソリの使いまわし、ピアッサーなどの再利用などで、感染している人との接触があればうつることがあります。

知らない間に感染して、知らない間に治癒していることもあります。

B型肝炎発症児の症状

初期は症状が無いことが多く、肝機能低下に伴い、全身倦怠感、気だるさ、食欲の低下、嘔気、嘔吐、顔面の黄疸などがあります。

尿が褐色傾向になる事もあります。

一過性の発症の場合は、感染に気付く症状もなしに治癒してしまったと言う事もありますが、その場合にその間に性交渉などがあれば、その相手に知らず知らずに移している事もあります。

思春期以降の感染では、劇症肝炎で重症化しない場合以外は死ぬことも、永久的に感染者であることも少ないと言われています。

しかし、産道感染などで三歳以前にB型肝炎にかかっている人は、治療を行わないと肝硬変を発症したり、肝臓がんを経験し死にいたることがあります。

治療

一過性の急性B型肝炎に対しては、特に特効薬や根本治療薬はありません。

食欲不振や脱水があれば、補液により状態を低下させないよう対策し、自然治癒を待ちます。

状態が悪化し、劇症肝炎化したケースには、血漿交換療法や血液透析を行い根本治療を行います。

時に状態が進行し、死にいたるケースがある為、一過性の感染と甘く見ることはできません。

産道や胎児期の感染による慢性B型肝炎には、抗ウイルス薬の投与を行います。

軽症の35歳までの若い患者さんに対しては、注射薬であるIFNを投与し、35歳以上の患者さんや若くても肝硬変を患うB型肝炎患者さんには、核酸アナログ製剤を投与します。

IFN治療:週三回、24週間投与 ペグインターフェロンα2aでは、週一回48週間投与

副作用として、38度以上の高熱、全身倦怠感、関節痛、菌に苦痛を伴います。

骨髄抑制を来たす場合もあります。

また、精神状態が低下し、鬱状態、自殺企図を起こすケースもある為、投与中の精神状態には充分な観察が必要です。

核酸アナログ製剤:投与中止により、症状再燃、状態悪化をするほどに効果のある治療薬です。

中断による、肝不全、死亡例もあります。

まとめ

肝炎と言っても、なかなかピンとこないことがあるでしょう。

ですが、性交渉などを介して自分が感染してしまっているかもしれないと知っておかなければなりません。

働く女性は、倦怠感や疲労を抱えやすいですが、その原因が肝炎ウイルスが原因、肝機能が低下しての要因であるかもしれません。

健康管理と自己管理が重要です。

母子感染していないことが多いでしょうが、思春期を越えての感染が永続的でないと言っても、自分の免疫が低下していたりすると、劇症化して命を脅かすことがあります。

肝炎含め、性感染症などの知識を正しく持っておくことも必要です。