加齢黄斑変性という疾患を聞いたことがありますか?

失明の恐れがある難病です。

しかし、このほど疾患の研究が進み、この治療にニンジンに含まれる「カロテノイド」が効果的という画期的な研究結果が得られました。

加齢により発症される疾患ですが、高齢化の進む日本では年々患者数が増加していると言われています。

では、この加齢黄斑変性と言う疾患について理解を進めていきましょう。

加齢黄斑変性とは

年齢が進むにつれ網膜の中心にある黄斑に障害が起こり、視野の中心部分がゆがみを生じたり、暗く変色して視野障害、視力障害をきたす疾患です。

その範囲が広がると、失明する事があり、現在では状況を改善する治療法が確立されていません。

高齢化の進む日本国内では、視野障害の原因第4位と言われ、年々患者数が増加、現在の患者数はここ10年以内に2倍に急増するとも言われています。

症状

変視症:網膜の腫れや網膜下に液体が貯留すると見え方にゆがみを生じます。

中心部分のゆがみのみで、その周辺は正常にみることができます。

視力低下・中心暗点:黄斑部分の網膜に変性がみられると、中心が暗く見えたり視力が低下します。

視力低下は徐々に進行し、治療も何も講じなければ最終的には失明に至ることがあります。

症状が進むと、色覚を障害されることもあります。

ニンジン摂取の効果

ニンジンに含まれるカロテノイドがその発症や進行予防に効果的で、計画的に摂取すると発症が40%減少出来ると言われています。

緑黄色野菜や果物に多く、色濃食材が有効です。

ニンジンを主に、かぼちゃ、スイカ、トマト、ホウレンソウ、柑橘にも多く含まれると言われています。

現在の治療

現在は、VEGF阻害薬という薬物療法を行っていますが、眼球に注射するという恐怖や不安のある治療法です。

一度では済む治療ではなく、一回5万円程度の治療を数回繰り返す必要があります。

また、必ずしもスッキリ改善するわけではないようです。」

予防

禁煙:喫煙者の発症が多く見受けられます。原因は不明ですが、喫煙者には禁煙指導を行います。

食事:肉食より魚食を進める傾向にあります。

魚の脂には、DHEやEPAなどの血液をサラサラに保つ作用がある為進められます。

また、緑黄色野菜等のカロテノイドを多く含む食品が発症と予防に大きく関わります。

ビタミンのサプリメント:ビタミンC、ビタミンE、βカロチン、亜鉛の摂取が予防や進行予防に関与していると言われています。

患者教育

看護師として大切なことは、患者さんの疾患の正しい理解と正しい療養法を指導する事です。

視野障害や色覚障害などを発症した際は、転倒や事故にならないよう注意が必要です。

また、この疾患は完全に回復する事が難しい事を理解し、正しい療養法を持って進行しないよう自己管理が必要である事を説明、理解を得ます。

その納得のもと、栄養、禁煙、生活指導を行うようにします。

また、進行性の疾患である為患者さんには多大な精神的ストレスや不安が考えられます。

不安や恐怖、ストレスケアを行い、思いを理解して関わることも大切です。

まとめ

加齢黄斑変性と言う疾患は、まだまだ認知されていない難病です。

高齢者が多く来る医療機関では、眼科で無くてもこの疾患を持って他の疾患の治療をしているかもしれないと認識し、患者さんと関わることも必要です。

内臓、運動器、その他の疾患で入院中の患者さんでも、視野が見えにくい、視力が低下している等、目にトラブルを抱えているかもしれません。

何か改善させるために出来ることはあまりありませんが、安全な療養ができるよう転倒や転落のケア、日常生活支援で療養し易い環境づくりに努めましょう。