思春期の男女の問題として、援助交際があります。

非行や犯罪に巻き込まれるケースがあり、警察や医療機関で保護されることもあります。

望まない妊娠や犯罪の関与など、若い子どもたちを取り巻く環境も複雑化しています。

援助交際をする女の子たちは、「親に愛されたい」「親に抱きしめてほしい」という思いがあります。

それに気づかない大人たちにより、子供たちは心を閉ざし、自分に優しくしてくれるけがれた大人を求めるようになります。

では、医療職者、看護師に出来る思春期の子供たちの心のケアはどのような事が出来るでしょうか。

地方の活性化と女性の働き

地方活性化に必要とされることは、若い女性たちの持てる力を最大限に発揮できる事であると言われています。

若い女性の声に耳を傾け、その人たちが望む支援を行い、安心して働き家族づくりが出来る状況となればもっとも地方は活性化し易いと言われています。

そうすると、子供が増え、人口が増加し、生産と消費が増大し、活気を取り戻す構造が生まれます。

若い女性にアンケートすると、個々の持つ弱い部分に着目し、支援されることで一人一人のパワーが充足され、脆弱化した力に勢いが付き、基の状態に回復したり、よりよい状態に改善したりするのではないかと言われています。

また、10代から20代の生きづらさを感じる女の子たちを支援する団体があります。

その支援団体は、直接街を歩く女の子に声をかけ、話を聞き、一緒にご飯を食べたりして相談に乗り、時に医療機関や弁護士、行政に支援を求め更生出来るよう支援を行います。

無理強いするのではなく、興味を持ってもらえれば一緒に時間を共有し、何時間、数日、数年をかけてその女の子たちを見守ります。

そこで、女の子たちが求めることが聞けたそうです。

15歳や16歳で父親が分からない子を出産し、路上で生活している女の子は、仲間がいるから大丈夫と話したり、自分の生き方だと主張する女の子もいたそうです。

そして、「生きづらい世の中」という子が増えている現状があるようです。

また、体目当てでない同性との関わりを有難いとその支援団体の人々に心を開く傾向にあるようです。

そして、援助交際をしてる女の子は「ギュッと抱きしめてほしい」それが、他人ではなく「お父さんやお母さんに抱きしめてほしかった」と話したそうです。

では、このような思いを抱える少女や青少年に対し、われわれ医療職者が出来ることは何があるでしょうか。

看護師として、一人の女性として何か出来れば、そのように寂しがる少年少女、非行に走る子どもたちに対処出来るのではないでしょうか。

子供の心のケア

まず、子供たちは、いじめ、不登校、虐待、自殺、犯罪などに関わり、心の健康を害する事があります。

世界的な統計では、子供たちの10~20%に精神的問題を抱えていると発表されています。

児童、生徒、思春期に正しく介入されなければ、成人してからのメンタルヘルスに大きく影響を受けると言われ、早期の問題介入が急務とされています。

子供の心のケアを行うに当たり、看護師の専門性に基づく実戦能力が求められ、子供の心のケアに携わる看護師は、自分の実戦能力に自信が無いと声を挙げます。

看護師が子供の心のケアに自信をもてない原因

・看護師養成課程において児童や思春期の精神科看護が取り上げられにくい

・児童や思春期の精神科看護は専門性が必要で、他の診療科での看護経験が活かされにくい特徴がある

・職場での児童や思春期の子供たちの心のケアに対する研修や学習環境があまりない状況

⇒問題介入の程度

どこまで子どもたちの問題に踏み込んで良いのかが分からないとよく言われます。

家庭の問題に踏み込むような事をしても良いのかという事が、子供たちの心の問題を解決しない要因ともなると言えるでしょう。

家族構成、家族の機能性や養育環境を理解し、看護師が介入できるか、福祉や保健機関との連携が必要なケースかを考えて、問題に着手しなければなりません。

子供の気持ちを最優先に考え、子供が生き生きと楽しく生きられるよう支援する事が大切です。

子供と親の利害関係に障壁を感じる際は、子供中心に考え、子供の見方であるようサポートします。

子供の意思や思いを引き出すよう関わり、その認識を認めるよう働きかけ、本音が出せるよう関わることが看護師に大切な心掛けです。

養育や治療に対する親の協力はどの程度あるか、その子を守る意識や認識があるか、若しくは虐待の可能性が無いかを伺い、対処しなければなりません。

看護師として、子供の安全を第一に考慮し、心と身体が安定するよう働きかける必要があります。

そして、学校、児童相談所、精神科や心療内科などと協力し、子供の心の安定化を目指します。

問題に介入する際は、自分たちに出来ることと、専門家にゆだねるべき事案を考慮し、専門家にゆだねるケースでは、子供の精神状態の安定化を図るメンタルケアを優先し、その他の支援については、その道の専門家に託すこと大切な働きかけです。

⇒子供との関係性について

まず、治療や対話をする為には信頼関係が必要です。

子供、おや、医療職者との治療同盟が大切です。

子供の抱える本題に迫り、問題解決に共に取り組む姿勢が重要です。

有効な治療関係を築くことに難しさを感じることがありますが、児童や思春期の子供たちは、親や保護者とのアタッチメントの形成に障害が生じた場合が多くあります。

そうして、援助交際や非行へと進むケースが増加します。

親子関係を形成する過程で傷ついた子供の心を対処するため、愛着形成を図ることが大切です。子供に安心感を与え、存在や意見を認める、理解を示すことで、子供自身に自信を取り戻させることが大切です。

また心も距離を推し量ることも大切です。

根気強く、どんな行動をとっても壊れず見守る姿勢で信頼を獲得しましょう。

見守っていること、理解していること、見放すことはない事を示し、安心感が持てる、信頼して良い大人がいることを示すことで良好な関係を築くことができます。

一対一の関われる時間を持ち、落ち着いて話が出来る環境づくりが信頼関係、良好な対人関係を作る要因です。

まとめ

これから社会にでて若い力を発揮して貰いたい思春期の子供たちの心をゆがめているのは、大人たちの対応や関わりではないでしょうか。

精神科や心療内科に通う子供たち、スクールカウンセラーに相談に来る子どもたち、路上で他者に愛情を求める子どもたちは、本当は、心の底から信頼できる大人を探しています。

看護師は、その子供たちの救いの手になれるかもしれません。

話を聞き、理解を示す、「そっか、つらっかったね」と共感できるゆとりある医療職者となり、これからの世代を担う子供たちの希望の光になれたら、日本の未来も明るいのではないでしょうか。