農薬や食品添加物について考えたことがありますか?

地産地消、無添加・無農薬思考が高まる世の中ですが、その表示や使用状況などを消費者が理解するにはなかなか難しい事があります。

医療職者である我々は、食事指導や生活指導などを行い、生活習慣病やその他の疾患の予防や改善に関与します。

しかし、正しい知識と理解が無ければ、生活習慣の改善や正しい療養がなされず、状態改善はおろか、悪化させてしまう事があります。

食を通して健康維持、増進に関与したいものですが、残留農薬や添加物などの知識をなかなか伝えることはできません。

ましてや、お惣菜やコンビニ弁当を主に、食としてる人々の食と健康への介入は難しく、実践出来る生活指導に至らないと現場の意見を聴くことがあります。

では、食を通じた健康維持増進活動について考えてみましょう。

宮崎県における取り組み

食の安全分析センターという機関が関与し、農産物や食品の残留農薬について分析を行う事で食の安全へ着手する動きがあります。

宮崎県では、農産物や酪農などの畜産産業が活発な故、食の安全についての認識が高いと言われています。

よって、県や行政を挙げて食の安全と食と健康に対する認識を深める活動が行われているようです。

検査体制を充実化させた島津製作所と宮崎県では、農薬約500種類を分析し、その残留や汚染を調べられる装置が設置されています。

このような取り組みから、宮崎県産の野菜や農作物の安全性を唱え、全国へ発信出来るよう体制化されたそうです。

では、看護師の患者さんへの食事指導の在り方や観点についてまとめてみましょう。

患者さんへの食の援助

患者さん一人一人の食に対する認識は、その方の生育状態、価値観、生活習慣、家族背景、職業の耐性などにより大きく変化します。

人にとっての食事

食べることは、楽しみ、幸福、活動への活力等との認識があるでしょう。

健康な人にとっては、食が苦痛になることや、否定的感情になることは少なく、食があるから日々の生活が楽しく明朗である人々もいます。

しかし、拒食症や過食症などの摂食障害、生活習慣病や疾患による食事制限がある人、治療の副作用による食欲不振や食思低下があれば、食事を摂る事が苦痛になったり、食べたくても食べられないということがあります。

患者さんにとっての食事

闘病意欲を高められる、治療を乗り切る為や時間的認識を得るために必要などのニーズもあり、入院中の食事は美味しくあってほしい、食事制限があっても彩りや匂いなどで楽しめるようにあってほしいとの要望があります。

それほどに入院中の患者さんに与える食の影響は多く、摂食嚥下障害や消化管障害による療養の方でも、出来る限り口から栄養を摂りたいとの欲求もあります。

人にとって、患者さんにとっての食事はそれほどに精神的に影響しうる内容なのです。

食事というものは、単に生命を維持するためのエネルギー源ではなく、生きる意欲、闘病意欲に関する影響を大きく受けるものです。

では、看護師の行う食事支援で必要な認識や理解はどのような事があるでしょうか。

満足出来る食事支援について考えてみましょう。

看護師と食事援助

食事については、患者さん全てに関する要素です。

身体的影響、精神的影響、そこから得られる生きる意欲や療養行動なでにも影響する事があり、患者さんのニーズや食に対する思いを知ることが食事援助の始まりです。

どんなのもが好きで、どのような食生活をしていたのか、これからどのような食事に変容すべきなのかを知り得たうえで、その方が療養、順守できる内容を指導しなければなりません。

一日三食、バランス良くが基本ですが、職業上、年齢や役割により、それが守りにくい人もいます。

その方の生活状況やリズム、体制、ウェルネスを知った上で、守れる内容を指導されることが必須です。

・どのように、どのようなものを、何を制限して何を摂るべきか。

・麻痺の有無や嚥下・咀嚼状況、歯牙の脱落や義歯の合致はどうか。

・認知力はどうか。

・療養上の食の注意事項は知っているか。

・療養上の食の注意事項を知って、それを守れる方法を指導されているか、それを守る気はあるか。

・療養を守る上での具体策を知っているか、守る気持ちはあるか。

・指導内容を試してみて、難しい事はないか、心配事はないか。

・自分自身で食の準備をするのか、誰かが関与して食をセッティングしているのか。

・その介助者の認識や理解度はどのようか。

これらの事を知った上で看護師は食に関与しなければなりません。

そして、患者さんが持つ食への認識や意欲を知り、満足いく食への支援を行います。

まとめ

自分自身、食事に対する思いはどのようなものがあるでしょう。

食べたいものを食べたい時に食べられる、健康なわれわれは、飽食の時代、また、24時間のコンビニやスーパーがある状況でいつでも自分の欲しい食べ物を得ることが出来ます。

しかし、療養中の患者さんはそうではありません。

また、通院中の患者さんは食事制限により、いつでも何でもという状況にはいきません。

そのような制限のかかった患者さんへの食事支援、また、食の安全を考慮した情報提供を出来ることを看護師に求められているのではないでしょうか。