実は「0歳、0カ月、0日」に死亡してしまう新生児が多いという現状があります。

児童相談所における児童虐待の実態について、平成11年の相談件数と平成24年の相談件数を比較すると、実に約6倍にまで増加しています。

児童の死を調査すると、8年間の虐待死は437人、その内4割を越えて0歳の赤ちゃんが被害者となっているのです。

その半数が生後0か月の赤ちゃんで、その85%が出産当日に産んだお母さんにより殺害されています。

このような悲劇について信じられますか?

信じられない状況が、今の日本の児童虐待についての現状なのです。

生まれたての赤ちゃんの死

原因は、妊娠したことをだれにも相談できず、追い詰められた結果、臨月、出産に至り、そこでどうしてよいかわからず、殺害してしまうと言う現状があるようです。

予期せぬ妊娠に困った女性が、絶望的にならないように妊娠中からその子の将来を考えられるよう支援されるシステムや体制づくりが望まれます。

特別養子縁組

里親制度とも言えるでしょうか。

生まれた子を育てられず困る親と、子供が出来ずに不妊治療で悩む親をマッチングさせる方法です。

これにより、子供を育てられない人と、子供を産めない人を引き合わせ、子供を産めない人に対し、養育権を委譲し、養子として育ててもらうと言う方法です。

妊娠、出産後どうすれば良いか悩む親の悩みや不安解消、児童虐待の減少に役立つと言う事です。

児童虐待と医療

児童虐待を早期に発見するためには、医療機関の介入や関与が必要とされています。

看護師を含め、医療関係者は、その被害に合う児童を早期に発見出来るよう観察や関与をしなければなりません。

それには、その異変に気づく為の知識が必要です。

虐待を受ける子供の症状

・死亡に通じる頭蓋内出血や外傷

・栄養失調

・精神的虐待やストレスによる成長障害や発達障害

・年齢が高まると、非行や犯罪に手を染める児童も出てきます。

児童虐待発見の視点

・いつも同じ衣類を着ている

・身体や衣類が不潔

・いつもお腹をすかしている

・おどおどした表情や態度をしている

親の行動

・連絡を断つ、話し合いに関わらない、飲酒している事が多い

子どもと親の観察

双方の関わりや雰囲気に関して「なんか変」「違和感がある」という空気が見受けられ、前述のような症状や対応があれば児童虐待を疑う視点となります。

虐待が疑われた場合の医療機関の対応

医療機関においても、児童相談所等から協力依頼を受け、通報義務が言い渡されています。

児童虐待ネットワークでは、児童福祉だけでなく、保健医療、教育、警察、司法、人権擁護などの公共、民間機関で構成されています。

児童虐待の防止に関する法律で、虐待被害児童を発見した場合は、医療機関においても児童相談所への通告が義務とされています。

医療機関においては、虐待の早期発見に向けての努力義務が課せられています。

虐待児童を発見した場合の看護師の役割

虐待を受けている児童は、時に看護師に対して異常な愛情を求めたり、優しさを求めることがあります。

その気持ちをないがしろにせず、優しく思い遣りある対応をしましょう。

しかし、反面、虐待を受ける児童は、虐待をする親をかばう傾向もあります。

その児童の前で、両親や虐待をしている親の批判あ悪口は言わないようにしましょう。

そして、良い子でいなければならないと考えている児童も多く、その気持ちを隠し、元気さや明るさを前面に出す児童もいます。

その気持ちに合わせることが必要な時もありますし、無理をしていることが伺えれば落ちつけるようゆとりある対話が求められることがあります。

その子の状態の応じ、心のケアが必要とされます。

辛い思いや閉じ込めている気持ちを表出できるメンタルケアが必要とされる事もあります。

まとめ

虐待の早期発見、対処には、看護師や医療職者の「気付く」視点が大切となります。

その悩む児童を救出する、育児や養育に悩む親を救うと言う重要な任務であると言えるでしょう。

児童虐待による児童の悲しい死を目の当たりにしないよう、その悩みに応える虐待をする親のケアをすることも大切なことです。

思わぬ妊娠に医療機関を訪れず出産に至る親もいるでしょう。

出産したものの、どうしてよいかわからない親もいるでしょう。

その様な親に対し、児童相談所を紹介したり、相談機関の情報提供する事も医療職者として出来る支援です。

また、受診してくる児童の異変に気付ける視点を知っておくことで救える命が多くあるかもしれません。