看護師の多くは女性です。

女性ならではの疾患として乳がんや子宮がんの女性生殖器疾患が挙げられますが、そのどれに発症しても女性は傷つき、その人生観や存在を悲観させてしまう、身体だけではなく、心に多くの障害を与える疾患である事をご存知でしょう。

自分が乳がんや子宮がんになったらどのような感情が湧きおこるでしょう。

自分はならない、なりたくない、ならないように気を付けていると言われるかもしれません。

しかし、検診を受けていてもその直後にがん細胞が発生し、その身体をむしばむこともあります。

今回は、女性を若くから悩ませる乳がんについてフォーカスします。

では、乳がんに対する理解を深めましょう。

乳がんとは

乳がんの早期発見には、予防検診が有効です。

自分で乳房を触り、そのしこりに気づいて受診されることがありますが、しこりに触れる程度まで進行する前に対処されることが治療効果を左右させます。

早期発見し、治療が開始されれば、10年生存率が90%とも言われる乳がん、早期発見では乳房を温存し治療を行える疾患でもあります。

進行すれば、乳房切除と放射線や化学療法を用いた治療で身体的に苦痛を強いられ、精神的にもボディイメージを損ないダメージを受けることとなる疾患です。

最近では、マンモグラフィーと乳房超音波検査でその診断が高められるとの報告も得られています。

その効果や実用性がまだはっきりされていませんが、今後の検診に関わる重大な報告とも言えるでしょう。

食の欧米化や、人々の生活リズム、女性の社会進出やストレス社会により、乳がん発症者が増加しているとも言われています。

よって、健康診断や予防対策による乳がん早期発見が重要とされています。

看護師と乳がんの関わり

乳がん患者数の増加により、医療職者として看護師が、乳がん患者さんと関わるシーンが増えてくることが予測されます。

乳がん看護認定看護師と言う専門資格が立ちあげられるほど、乳がん治療には深く正しい理解が必要で、医学的知識のみならず精神的ケアがなされる専門性高い籠市の育成が必要と言われています。

乳がん看護に対するセミナーや研修も広く行われ、乳がんに悩む女性に正しい理解を持った看護が出来るよう教育が行われています。

乳がんは、初婚年齢や初妊娠年齢が遅いほど罹患し易いと言われています。

また、脂肪を多く含む食材の摂取がその発症を高めるとも言われています。

40歳代から50歳代の女性に多く、60歳代から70歳代、30歳代でも発症すると言われています。

好発部位は、乳房の外側1/4上の部分に多く、次にその下側に多いと言われています。

進行性の場合は、手にすることが多く、リンパ浸潤、血行性転移による肺や肝臓、骨転移を果すこともあります。

検査は、触診、問診、指針、細胞診や生検を行ったり、マンモグラフィーによる検診やエコー検査を行う事もあり、健康診断で発見されることも多々あります。

治療は、進行度合いに応じて手術や化学療法、放射線療法、ホルモン療法を行い、精神的ダメージの大きい疾患、治療が重なる為、疾患や治療のみではなく、精神的支援を重要視されます。

観察点と支援

まず、手術療法を行った場合、全身管理や呼吸や循環器に対するフォローが必要です。

全身麻酔で行われた手術であり、全身状態の安定化が最も重要です。

痛みや手術により呼吸状態を抑制され、臓器や全身への酸素供給が低下しないよう、除痛しながら深呼吸、排痰ケアが行えるよう支援します。

痛みにより排痰困難な場合は、鎮痛薬を利用したり、排痰を促す薬剤を利用し、効率的な気道の清浄化が図れるよう支援が必要です。

また、心肺機能を早期に改善させる為、離床を促し術後合併症を予防するためにも除痛、鎮痛が重要です。

そして、術後疼痛が精神に与える影響も多大です。

術後疼痛を感じると、心の痛みを増すと言われます。

精神的安定を図る為にも、早期に痛みを排除できる支援を取り入れることが重要です。

乳がん手術を行い、リンパ郭清をすることがあります。

リンパの流れが阻害され、上肢に浮腫みを生じたり、重みを感じることがあります。

手術をした方の腕は、なるべく挙上し、血流が助けられるよう支援したり、マッサージや手浴を行い、循環を保つケアが必要です。

そして、徐々にリハビリテーションを開始し、肩関節可動域訓練や日常生活の維持、回復を果し、活動性を高めることでリンパ浮腫を改善できるよう指導する事も必要です。

まとめ

乳がん患者さんをケアする上で乳がんと言う疾患や治療を理解しておくことは大切ですが、女性のシンボルを失う、欠くと言う事を理解して関わる姿勢が最も重要と言えます。

なった人にしか分からない心の痛みを、どのように理解し、自分であればどのような声をかけられ、どのように対応されたいかを考えながら対応する事が求められます。

自分の乳房が無くなると知れば、どのように感じるでしょうか。

優しく声をかけられたい、辛い心中を聴いてと思う患者さんもいるでしょうし、腫れものを扱いように対応されたくない、あっさりさっぱりと対応してほしいと感じる患者さんもいます。

その方の性格に応じ、思いやり有る対応が求められるのが乳がん看護の特徴です。