糖尿病について耳を疑うデータが発表されました。

成人男性の27%、成人女性の22%が糖尿病の疑いがあるとして問題視されています。

糖尿病とは、人が身体を動かす為に必要なエネルギー源であるぶどう糖が、細胞内にうまく取り込まれず、血液中に蓄積してしまう疾患で、インスリンが不足し血糖調整が上手くいかなくなります。

もともと膵臓のインスリン分泌に問題のある一型糖尿病の患者さんは必要なインスリン等の治療を行いますが、生活習慣や食事、運動が問題で発症する二型糖尿病の患者さんに関しての研究結果が今回の問題です。

これからも増加しうる糖尿病に対する知識と、患者さんとの関わりについてまとめてみます。

糖尿病の基礎知識

研究結果では、20歳以上の男女を対象に、血液検査を行い、糖尿病が「強く疑われる」「可能性がある」「それ以外」に分類し、強く疑われる人と、可能性がある人についてまとめています。

70歳以上では、強く疑われる人が23.2%、60歳代では20.7%、40~50歳代では10%前後という結果となっています。

性別では男性に多く、年齢が高まるごとにそのリスクが高まります。

強度の糖尿病リスク保持者だけで日本国内950万人と言われ、まだ病院にかかっていない未治療群も多くいると考えられます。

糖尿病は、神経障害、網膜症、腎臓障害等の合併症を発症する事があり、その早期発見と治療開始の重要性を言われています。

では、看護職者として、今後増加しうる糖尿病患者さんのQOL向上への関与はどのように行えるでしょうか。

どのような資格や知識があれば、患者さんの療養をサポートできるでしょうか。

糖尿病関連の専門資格

糖尿病療養指導士

この資格は、糖尿病患者さんの自己管理と療養をサポートする資格です。

糖尿病とその療養指導に関する幅広い専門知識を持ち、患者さんの生活や状況を理解し、その人に合う正しい療養法、自己管理法を指導する業務があります。

看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士などに与えられる資格です。

資格試験では、医療職資格を有し、継続して糖尿病療養指導に関する業務を行う医療機関に勤務していることが条件です。

遺漏施設に関する取り決めもあり、日本糖尿病学会専門医若しくは常勤学会員医師は受験者を指導している事、外来診療、患者教育、食事指導を行っていることが条件です。

また、自分の関わる糖尿病療養指導の自験例を10例有する事、認定機構の講習会を受講・終了している事が条件で、そののちに試験を受験し合格する事が必須です。

糖尿病看護認定看護師

糖尿病患者さんの合併症の発症や進行を阻止し、その人らしくすこやかな生活が送れるようセルフケアの知識や療養生活を支援する資格です。

糖尿病患者さんのQOL向上に向け、健康的な生活を支援し、発症予防、悪化予防に関わり、質の高い看護を持ってその人らしい生活を支援できる実践者であることが条件です。

また、同職種である看護職員に対し、教育指導を行う立場から、現場のケア提供の質向上を目指し、相談業務にも尽力します。

また、患者さんとご家族支援、各連携機関との連絡調整役も担います。

資格取得条件は、看護系大学を卒業し、看護師資格を持ってから5年以上経験し、そのうち3年は糖尿病看護を実践していることが要件です。

そして、学会の定めるカリキュラムに沿い総計810時間の講義を受け、資格試験に合格する事が条件です。

フットケア指導士

日本フットケア学会認定資格で、患者さんの生活を支援する医療職者が、フットケアの専門知識を身につけ、下肢障害の予防、ケア、フォローアップを行う事により、患者さんのQOLを向上させることを魚無とします。

受講資格は、日本フットケア学会員であることで、受験資格は、日本国内の医療資格保持者で実務経験3年以上を有する人材です。

認定セミナーを受講し、認定試験を受け合格する事で資格が認定されます。

フットケア指導士の活動は、フットケアの知識や技術を活用し、患者さんとケア提供者のフットケア能力を向上させ、現場での指導的役割を担う事です。

糖尿病の関連資格を活かせる職場

現在、医師の診療負担を軽減するために看護師が自らの専門性を発揮し、看護師外来を行う医療機関が増えています。

糖尿病に関しても例外ではなく、糖尿病外来やフットケア外来などの看護師専門外来が設置されている医療機関があります。

例えば、糖尿病外来では、インスリン療法中の患者さんに対し、療養指導や相談の受付、その施行歩の指導等を行います。

また、フットケア外来では、糖尿病の神経障害を予防するために足のケアを持って合併症予防や改善を図る現場もあります。

そして、低血糖になった時や食事療法の難しさを感じた時等、糖尿病による不安や疑問に答える看護師の対応する外来があります。

まとめ

不規則勤務を行う我々看護師も、糖尿病に脅かされているかもしれません。

まさか、自分はと思っている人々が、年を追うごとにリスク上昇する糖尿病の魔の手がさしかかっているかもしれません。

これから増加しうる糖尿病患者さんへの適切な対応が出来る知識と、正しいケア技術を持って、状態改善、合併症予防に共に闘いたいものです。

また、専門資格や専門性を活かせる現場が増加しています。

スキルアップを目指し、資格取得を目指しても良いかもしれません。