やっぱり、看護師として働いてみて、一番きつかったのは、新人の1年間でした。分からないことだらけで緊張することばかり。なんでこんなにつらいんだろうと思ったことも何度もありました。毎日行きたくない気持ちでいっぱいだったこともありました。

いつからでしょうか、緊張せずに行くことができるようになったのは…。

その分岐点はもう忘れてしまいましたが、慣れると仕事もしやすくなります。辞めたい気持ちも少しは変わってきます。仕事のやりがいも見つけることができたからかもしれません。

しかし、その一つの難関を越えるためには、とても大変な日々を過ごさなければなりません。

今看護師として働いている人みんなそれを乗り越えているわけですから、きっと誰でも乗り越えられるものだと思います。なにより、ネガティブでもの覚えが悪かった私でも看護師を続けることができたので、大丈夫だと言いきれます。

しかし、ただがむしゃらに真面目に突っ走るのでは、大変な期間が長いため、途中で疲れてしまう可能性があります。いかに息抜きをしながら、頑張れる力を維持するかが大切なのではないかと思います。

大事にしたいのは、職場の同期と学生時代の友達

嫌なことがあった時、困った時、疲れた時、どんな時にでも気軽に相談できる相手がいることが何より重要です。愚痴をこぼせる相手ならだれでもかまいません。

しかしながら、同じ境遇にある人の方が、共感も得られ、自分の話に理解を示してくれる方が自分の心がすっきりすることが多いような気がします。

学生時代の友人は、自分が看護師を目指し、実習で大変な思いをしていたことや純粋に看護師になりたいという気持ちを持っていたころを知っているからこそのアドバイスがもらえることも多いです。

新人のとき、実際の現場を目の当たりにし、描いていた職場とのギャップに苦しむこともあります。忙しさや技術の未熟さにより、思い描いたような看護が十分に行えないことも多いです。リアリティショックと言われたりもしますが、本当に自分がやりたかったことができていないことに躓いたりもします。

そんなとき、今すべてができるわけではないことを認めたり、これからの成長する目標を見つけたりするためには、同じ立場に立っている人と話をする場を作ることが大切です。

とは言え、それはキレイごとかもしれません。実際は、そんな熱い話もしつつ、嫌いな先輩の悪口や患者さんとの面白いエピソードで盛り上がったりするものですが。

それでもそんな時間を作り、みんなと笑い合うことが必要ですよね。

自分のペースをつかもう!

私は一人でいる時間と誰かといる時間を分けることで、つらかった時間を乗り越えてきました。インドア派ではありませんが、たまには一人でゆっくりテレビを見て過ごす時間も作りました。

連勤の間の休みは、誰にも会わず、家を出るのはコンビニのみで、とにかく寝ている日もありました。無心でDVDを見たり、ゲームをしたりと現実逃避しながら、疲れているのだと自分に言い聞かせ、家事すら何もしない休日を作ったりもしていました。

しかし、それだけでは前に進めません。身体を休めることを優先する日もあれば、ストレス発散のために外へ出かける日もありました。誰かと話したいと思えば、飲みに出たり、嫌なことがあった日こそ、たくさん呑んで忘れてやると思ったこともありました。

誰かといると、気持ちをふさがないので、精神的には楽になれるし、外に少し出るだけでも、ストレス解消になります。もちろん、無理をしない程度で。

自分へのご褒美を忘れずに

疲れている時こそ、美味しいものを食べて元気になるとか、新しい洋服を買うとか、自分へのご褒美を用意しつつ、自分で人参をぶらさげた馬のように頑張ることも必要なのかなと思います。

ときに頑張る力を奮い立たせて厳しく、ときにご褒美で自分を甘やかし、そうやってバランスを取っていきたいものです。

そうしているうちに、自分自身の看護の仕方も分かってくるため、自分のストレスに対処できるようになってきます。そうすると、仕事へもっと目が向けられるようになるので、余裕も出てくると思います。

同時進行で仕事も慣れてきますから、もっと余裕が生まれるはずです。それまでのんびり頑張っていくのでいいと思います。