些細なことで職場でミスをしてしまうと、その日一日、いや数日引きずって憂鬱になりますよね。

ましてミスが何度か重なってしまった場合は更に落ち込み、「自分は看護師に向いていないんだ」と立ち直るのが大変なことがあると思います。

インシデントで済めばまだ良いのですが、患者さんに何らかの影響があるアクシデントとなればなおの事ですよね。

そんなふうに悩んで辞めたいモードの看護師さん、まずはミスを振り返って、看護師という仕事を続けていく方法を探ってみましょう。

ミスを未然に防ぐにはどうするか

確認作業をしっかりしましょう

少しでも不安がある場合は、先輩看護師さんに聞いてください。自己判断であやふやなままにすることは危険です。

業務の手順や基準があると思いますので、きちんと確認するくせをつけましょう。不安なときはマニュアルを見ながらでかまいませんよ。

ダブルチェックをする際、もし他の看護師さんが見つからないときは医師を巻き込んでも仕方ありませんよ。うるさがられても、自分のためにしっかりと確認しましょう。

知識を増やしましょう

内服薬でも注射製剤でもどんどん変更になっていませんか?時々ついていけないほど変更になったりしますよね。

またよく似た名前の、まったく違う薬剤があったりします。薬剤部から情報もきますから、きちんと目を通し疑問点は確認しておいたほうが良いかもしれません。

忙しい業務の中、医療安全の研修会も多いと思います。可能な限り参加し、新しい情報を取り入れる必要があります。医療器械は間違った使い方をしては大変ですから、特に参加したい研修です。

他の看護師さんのインシデントレポートをしっかり読んで自分のものにしましょう。これって一番勉強になるんですよ。

体調管理は大丈夫ですか?

どうしても看護師さんは日勤のあわただしさ、夜勤の疲れなどがあって体調を崩しがちだと思います。

自分で休日をどう過ごすかになると思いますが、ちょっとでも体調不良の時は無理をしないことです。

休みが取れないときは、上司や他のスタッフにもアピールし、重圧のかかる業務からはずしてもらうようお願いしてみるのも手ですよね。

ミスが続く原因は職場の体制やミスマッチにあるかも

職場の体制に問題はないですか?

ある程度大きな規模の病院であれば、医療安全対策委員会があり分析して対策を練るのですが、うまく機能していない場合が問題です。

分析が悪いときちんと対策も立てられません。医療安全マニュアルの変更点を直していない病院はもちろんいただけませんよね。

また「あ、危なかった」と、ドキッとしたときに書く”ヒヤリハット”。それを書くとミスをする前に対策がとられますが、なかなか書かない習慣になってしまっている職場があります。

その”ヒヤリハット”こそが、インシデントに繋げないための大切なものなのです。

「誰がインシデント出したの?」「またあなた?!」などと雰囲気が悪い職場は最悪ですね。

ミスを最初から個人のせいにしてしまう、フォローのない職場ではよけいにミスが続いてしまいます。

業務の得意不得意、勤務シフトが身体に合ってないという場合

緊急時は緊張しすぎて…、外科は得意なんだけど慢性疾患は苦手…など、看護師さんそれぞれ得意不得意という事があると思います。

得意分野なら出来るけど、同じことをするのも苦手意識だけで出来なくなります。プレッシャーに弱い方は特にそうですね。

日勤だけなら自分は大丈夫なんだけど、夜勤はいつも辛くてという方もなかにはいらっしゃるでしょう。

そんな辛さを抱えて、緊張しながらの業務はどうしても負担になってしまいますよね。そんな心身の負担からミスは生じやすくなります。

考え過ぎは禁物!ときには誰かに頼ることも大切

同じ部署の方に限らず、また同年齢、上司に限らず、他のスタッフと話をすると「自分と同じ悩みなんだ」「そんな気分転換をしているんだ~」と少し元気になる場合もあります。

時間が解決してくれる時もあります。

とにかく一人で悩み始めると、とことん辞めたい方向にばかり向かいます。帰宅したら、まずは考えないことです。

部署異動や転職で解決することだってある!

自分には苦手で合わない部署だからミスばかりしちゃう…という方は、上司に相談して合うと思える部署への異動もひとつです。

自分の力が発揮出来るところの方が良いですしね。新たな気持ちで頑張れそうです。

「同じ病院なら部署が変わっても同じだから、辞めたい」という方は、いっそ転職してみても良いかもしれませんよ。

医療安全対策がきちんとしているところ、そんなに難しい業務のないところ、職員を第一に考えてくれるところ、和やかな雰囲気のところなどいろいろあると思います。

せっかく取得した看護師の免許です。自分に合った居場所を見つけたいですね!