今の職場を辞めたいと考えている皆さんは、どのような理由で悩まれていますか?

今回は、脳神経外科に勤務をされている方のお悩みに焦点を当てて、おススメの転職先をご紹介したいと思います。

脳神経外科にお勤めで辞めたいと考えている方も、ご自分のスキルを活かせる場所を考えている人も、これが何かのお役に立てれば幸いです。

あなたにぴったりの転職先をご紹介します!

まずは、おいくつかのお悩みを解決するための転職先について、ご紹介いたします。

脳神経以外の病態を看護したいと悩んでいるなら、消化器外科の職場へ

脳神経外科の職場は、名前のとおり、脳に何かしらの症状がある患者さんの看護を行います。

脳神経は、まだ未知のことがたくさんあるように、すべてが解明されている臓器ではないので、治療も日々進化していきます。

そんな分野に携わることは、奥が深く楽しくもあります。

また、同時に基本的には一つの臓器をつきつめることにもなります。

そういったことに満足されている場合には、追求することで、より深い知識を得ることができるでしょう。

しかし、いつもいつも同じような看護業務に正直なことろ飽きてきているという人もいませんか?

発語に問題がある人、四肢の麻痺がある人などの看護を行うなど、いくつかのパターンにはまった形になっていることが多いからではないでしょうか。

業務に飽きるという表現は語弊があるかもしれません。

どちらかというと、自分のスキル向上に限界を感じるという方が正しいのかと思います。

そういうったことで悩んでいる場合には、ぜひ消化器外科への転職をおススメします。

なぜなら、消化器外科は消化器と名の付くすべての臓器を網羅する分野です。

中には、上部消化管、下部消化管など、専門性が分かれていることもありますので、より多くの知識や経験を得たいのであれば、そこまで専門性が分かれていない中規模の病院などが良いと思います。

また、消化器外科は脳神経外科と同じ外科分野のため、全く違う分野に転職するよりは、身近に感じられるのではないでしょうか。

消化器系は、脳神経系と同じように奥は深いですが病態はシンプルで理解しやすいと思いますので、経験がないからと恐れずに考えてみてください。

リハビリに力を注ぎたいと思っているなら介護の現場へ

この分野で働いていると、リハビリの力のすごさに驚かされますよね。

全く動けなかった人が、数年後には自立歩行していることを目撃することも、しばしばあります。

私も脳神経外科の病棟で働いていた際に、驚いた経験があります。

ある獣医師が脳梗塞で入院してきました。

その後、下半身に麻痺が残り、大脳への障害由来の行動なども見られたため、もう獣医師として働くことはできないだろうと診断されました。

しかし、数年後、見違えるほど回復したその患者さんが再び病棟を訪れた時には、本当に驚きました。

さらに、獣医師として回復していると聞いた時には、リハビリの無限の力を感じたほどです。

このような体験をされた方も少なくないですよね?

こういう「奇跡」のような体験をすると、ますますリハビリを追求したいという思いが出てくるのは、当然のことですよね。

そんな時は、介護の現場へ転職されるのが良いと思います。

介護といっても様々な職場がありますので、一番のおススメはデイサービスです。

それも、近年急増しているリハビリや運動機能維持に特化したデイサービスです。

これも私の経験になりますが、一時期このような施設で働いていたことがありました。

利用者さんは、麻痺のある方のリハビリだけでなく、高齢による筋力低下を防止するために通うような方たちで構成されていました。

要介護認定を受けている方たちが中心なので、認知症などによる影響なのか、来所当初は表情がなかったり、コミュニケーションをとることが難しかったりすることもしばしばありました。

しかし、リハビリを続けることで、表情がとても明るくなり、信じがたいですが、コミュニケーションもしっかりとれるようになるのです。

このように、リハビリは身体的な影響も大きいですが、メンタルへの影響もとても大きいことを身を持って体験しました。

全てがこのような職場とは限りませんが、皆さんもこういった感動を味わってみたいと思いませんか?

もしかしたら、今がそのチャンスなのかもしれません。

暴言、暴力に疲れてしまったなら救急対応の職場へ

これは本当に辛い問題ですよね。

私の同僚は、これが原因で何人も看護師を辞めました。

とういうのも、病態からくる問題行動であり、それに腹を立てる自分は看護師に向いていないと自己嫌悪に陥ってしまったからです。

しかし、果たしてそうでしょうか?

確かに、脳神経系に問題のある患者さんは本人の意思とは関係なく、医療者に向けて暴言を吐いたり、暴力を振るってしまうことが多いです。

だからと言って、病気のせいだから甘んじて受け止めないといけないのかと言えば、違います。

そこは、毅然とした態度で防ぐことが大事だと思います。

しかし、中には私の同僚のように、自分を責めてしまうような方もいらっしゃるかもしれません。

看護師を辞めてしまうくらいまで悩んでいるなら、救急科への転職をおススメします。

救急科には、脳神神経系に障害のある患者さんも多く来ます。

あなたの経験が活かせる上に、暴言や暴行を避けることができます。

というのも、患者さんのほとんどが体力的にそこまでの余裕がない状態で運ばれてくることと、常に複数名の医療者で対応することから、仮に暴力的なことがあっても、あなた一人で対処しなくてはいけない状況は極めて少ないからです。

同じ理由で、ICUなども良いかもしれませんね。

理不尽な辛さに悩んでいる人は、こういう職場も視野に入れてみてください。

脳外科勤務を経験している人におススメの職場をご紹介!

脳神経外科の経験と言えば、異常な状態をすぐに察知できる点にあると思います。

これはとても強みになります。

私が一番おススメしたいのは、眼科への転職です。

実は私が勤めていた病院では、脳神経外科と眼科の交流がとても強いものでした。

それは、以前に脳神経外科の看護師さんが、異動して眼科配属になった時のことに由来しています。

その看護師さんは、術後の患者さんと担当していました。

術後のため、片目を眼帯で覆っているためか、歩き方がおぼつかなかったようで、まだ異動後に日の浅いその看護師さんは、同僚の看護師さんに、これを報告したようです。

すると、同僚の看護師さんはいつも見慣れているためか、眼帯のせいだと回答しました。

しかし、やはり違和感を感じたため、麻痺の確認などを行いCT検査を行ったところ、初期の脳梗塞であることが分かりました。

これは、脳神経外科勤務の経験がなければ気が付かなかったかもしれません。

こういう強みを活かす職場に転職するのはいかがでしょうか?

他にも、訪問介護などの現場も良いと思います。

医師や必要な医療機器がいつも身近にあるわけではないので、経験から感じる感覚がとても大切になります。

そのような場所でも、きっとあなたの経験は求められるのではないでしょうか。

まとめ

ご覧いただきました転職先は、いかがでしたか?

働いてみたいと感じた職場がありましたら、ぜひ検討してみてください。

脳神経外科にお勤めの方の経験は、どこで活かせるはずですので、ご自分のスタイルを尊重し、自由に働いてくださいね!