高齢化社会というワードが、日本でも世間一般レベルにまですっかり浸透した感があります。今後日本ではさらに少子高齢化が進むと推測されています。

このままのペースで進んでしまうと、日本人の人口の4割が65歳以上の高齢者になることも予想されているほどです。今でも既に重要ですが、高齢者医療や介護などがますます日本の医療界では肝になってくるでしょう。

もし、看護師として高齢者医療や介護、福祉などの勉強をしたければ、スウェーデン留学を検討してみるのも良いでしょう。

スウェーデンは世界の中でも屈指の福祉先進国と言われています。福祉サービスが充実しています。

たとえばある人の就業体験の体験談が紹介されていたのですが、ある特別養護老人ホームで実習をしたとき、15人の入居者に対して5人の職員が配属されていたといいます。

日本にも最近では特別養護老人ホームが作られていますが、これだけの数の職員を配置している所はあまり多くないはずです。職員の数が少ないので、個々の入居者にくまなく目が届かない所が問題になっています。

また職員にかかる負担が大きくなる、ストレスになって、そのはけ口がケアをすべきお年寄りに向かってしまうこともしばしばニュースで取り上げられています。

しかし、これだけ多くの職員を配置できていれば、一人一人の入居者に目が届きますし、余裕を持ってケアができるのでより良い関係を構築できます。

このような福祉に関して進んでいるスウェーデンで、介護などの勉強をするのは帰国後もきっとプラスになるはずです。

高齢者の患者が今後ますます増えることは予想されているので、スウェーデンで福祉や介護のノウハウをマスターしてきたとなれば、引く手あまたになる可能性も十分期待できます。

スウェーデン留学で看護師資格を取得する

日本で看護師免許を持っていても、それだけでスウェーデンにて看護の業務はできません。もしスウェーデンで看護業務をする場合には、スウェーデンの看護師免許を取得しなければなりません。

スウェーデンで看護師が留学をする場合には、大学に進学する方法があります。その他にはスウェーデンには、FOLKET.SEと呼ばれる民間団体があるのですが、看護師の就業訓練をしている教育施設をあっせんしてくれます。

FOLKET.SEとコンタクトをとって、実践的な看護技術や知識について勉強できる教育機関を紹介してもらう方法もあります。

スウェーデンの中には、英語で講座を行っているコースもあります。しかしもしスウェーデンで看護師として活躍しようと思っているのなら、スウェーデン語を理解する必要があります。

日本人にとってあまりなじみのない言語でしょうし、加えて医療関係の専門性の高い言語も含めて、100%理解できていないと業務ができません。

スウェーデンに看護留学を検討しているのであれば、ある程度日本でスウェーデン語の勉強をして、日常会話くらいまでであれば話せるようなレベルに持っていった方が滞在中楽になるでしょう。

スウェーデンは治安が良く、留学する人に優しい

スウェーデンに実際に留学していた看護師の話を聞いてみると、良い意見がしばしば見られます。まず海外に滞在するとなると、治安が心配という人は多いです。

特に大半が女性の看護師の場合、一人で海外生活することに不安を感じる人もいるでしょう。しかしスウェーデンの場合、治安は世界の中では良い方で、人々も優しかったといいます。ですから危ない目に遭ったという意見はほとんど見られません。

またスウェーデンは看護師に限らず、留学生を積極的に受け入れる傾向が見られるといいます。このため、いろいろな国の人と交流が持てるのも魅力だという意見もしばしば見られました。自分の視野を広げるには、適した環境にあるといえます。

スウェーデンでは看護師の募集を随時行っていますから、留学後語学力がついていれば、現地で活躍することも十分可能です。