妊娠・出産を機にナースを辞め、無事に出産したママナースが再び働こうと思った場合、まず候補としてあがるのが非常勤だと思います。

常勤として働くのと違い、非常勤では土日祝日に休みがとりやすく、子育てと仕事の両立がしやすい、というのがその理由です。

そこで今回は、実際0歳と1歳、2児のママナースである私が、1~3歳児のママナースが、短期バイトやパートなど、非常勤で働くにあたってのポイントを、ご紹介したいと思います!

非常勤でも、保育園に入所できる?

非常勤としてママナースが働く際、まず考えなくてはいけないのが、「仕事をしている間、子どもをどこに預けるか」という点です。

私の実体験を元に、非常勤での保育園事情について、ご紹介します!

非常勤では、保育園に入れないことが多い

全国的に待機児童問題が深刻な今、認可保育園に子供を入れるのは容易なことではありません。

認可保育園は入園審査をするにあたり、親の就労状況を点数化し、より高い点数の子どもから順に入園が決まります。

非常勤の場合は、常勤で働くママに比べると、勤務時間や勤務日数が少ないために、どうしても点数が低くなるため、認可保育園の入園はかなり難しいといわざるを得ません。

よって、保育園を探す際には、認可保育園とともに、認可外や認証などもチェックし、認可保育園に入れなかった時のための準備も同時に進めることを、お勧めします。

実際に私も点数が足りなくて子供たちを認可保育園に入れることができず、現在は二人とも認可外に通っています。

非常勤でも院内保育所が使える場合も

ママナースにも安心して働いてもらうために、院内保育所を設けている病院も増えてきました。

病院によって、預かる対象を「常勤の職員のみ」としているところもありますが、「非常勤でも、一定の条件をクリアすれば、預けられる」としている院内保育所もあります。

院内保育所がある職場に非常勤としての勤務を検討している場合は、事前に「非常勤でも使用可能かどうか」を確認することをお勧めします。

非常勤で働けば、本当に休みがとりやすいの?

1歳から3歳は、特に体調管理が難しい年ごろです。

私もこの夏、1歳の娘の手足口病が当時3か月の息子にうつり、大変な目に合いました…。

そこで、非常勤として働くにあたり、常勤と比べ仕事は休みやすいのかを、検証してみました。

非常勤でも、当日欠勤は原則としてダメ!

1歳から3歳という低年齢のお子さんがいるママナースが、常勤よりも非常勤を選ぶ理由として、「子育てと両立させたい」があげられます。

しかし、実際に働いてみると、常勤でも非常勤でも、ナースの職場において、当日欠勤は原則としてできません。

特に、働く日にちを事前に決めることができる単発バイトは、一度仕事を引き受けると基本的にキャンセルすることができませんし、いくら「子育てに優しい」という職場でも、ひと月に何回も当日欠勤してしまうと、周囲にその分負担がかかってしまうため、その後の仕事に支障をきたしかねません。

非常勤であっても、「基本的に仕事は当日欠勤できない」ということは、まず念頭に置きましょう。

非常勤でも、体調不良時の対策を事前に考えておこう!

当日欠勤はできないけれど、体調不良の子どもを預けることもできない。

こうした状況にならないよう、非常勤として働く場合でも、子どもが体調不良となった時、どうするかの対策を事前に考えておくことが大切です。

  • 近隣に住む祖父母に預ける
  • 病児保育を利用する
  • ベビーシッターにお願いする

というように、対策はいくらでもあります。

私の場合は、体調不良時に預けられる家族がいないため、病児保育の登録をするとともに、ベビーシッター会社2件と契約しています。

そして子供たちが手足口病になり保育園に通えない間は、これらのサービスをフルに使うことで、なんとか乗り切りました。

事前に準備をしておけば、いざという時にも安心です。

ぜひ働き始める前に、体調不良時の対策を考えておくことをお勧めします。

非常勤のママナースとして、注意したいこと

非常勤としてママナースが働くにあたっては、事前に注意しなくてはいけないことがあります。ぜひ働く前に、下の二点についても確認しておきましょう。

夫の扶養内に納めるよう、常に調節が必要

非常勤として働くメリットに、「夫の扶養内で働くことができる」ことがあげられます。

しかし、特に1歳から3歳と小さいお子さんを持つママナースが非常勤として新たに働き始める場合、注意したいのが「収入を扶養内にとどめること」です。

ナースは、非常勤として働く際の時給が他の職種に比べ、高めに設定されています。

そのため、自分でしっかり計算しておかないと、年末になるにしたがって、仕事を引き受けにくくなってしまい、職場にも迷惑をかけてしまいかねません。

収入が扶養枠を超えてしまい、夫の扶養から出てしまうと、納めなくてはいけない年金や保健、税金の金額が跳ね上がってしまうため、非常勤として働くメリットが著しく低下してしまいます。

非常勤として働くにあたっては、「夫の扶養から出ない」ことを考え、「働きすぎない」ことも、大切です。

単発バイトは、制限があるので注意!

自分で働く日にちと時間を決め、希望にあった仕事を選ぶことができる単発バイト。

「子どもの預け先がある日だけ働きたい」というママナースにも人気の単発バイトですが、実は看護師の資格を持っていれば、全員すぐに単発バイトができるとは限らないんです。

一般的に、単発バイトをするにあたっては、事前に派遣会社に登録する必要があります。

この際、単発バイトをするにあたっては、以下の4項目のうち、一つ以上クリアする必要があります。

  • 本業の収入が500万円以上
  • 世帯全体の収入が500万円以上
  • 60歳以上
  • 雇用保険の適応を受けない学生

この4つの条件をクリアしていれば、自由に働く日にちを決めることができるのですが、クリアしていない場合も、単発バイトが全くできない、というわけではありません。

仮にこの4つの条件をクリアしていない場合は、登録する派遣会社と「雇用契約」を結び、各派遣会社が制定している「最低勤務日数」をクリアする必要があります。

そのため、4項目に当てはまらず、月に数回のみ単発バイトとして働きたい場合には、自分の条件に合う派遣会社を選ぶ必要があります。

さいごに

1歳から3歳という幼い子供を預けて、非常勤として働き始めるということに対し、不安を持っているママナースも多いと思います。

でも、実際に働いてみると、子どもたちも新しい環境になじんでくれますし、何より自分が働くことで再び社会とのつながりを感じることができるというメリットがあります。

心配は尽きないと思いますが、やってみると意外となんとかなるものです!一緒に頑張りましょう!