看護師の仕事をしながら妊娠、出産を迎える人は多くなってきています。働く女性が増えてきて産休や育休がしっかり確保できるようになったことも大きいと思います。

しかし、看護師の仕事は妊婦にはかなり大変です。

まず、妊娠初期はただでさえ安定していなくて流産をしやすい時期ですが、看護師の仕事は患者さんを支えたり体を酷使するので流産しやすく注意が必要です。そのため、妊娠が分かったら出来るだけ早く責任者に報告し、同僚の看護師に妊娠していることを知らせて協力してもらうといいと思います。

私は救急病棟勤務でしたので、患者さんの急変が起こる頻度が高く心臓マッサージをすることも多かったのですが、妊婦の看護師が心臓マッサージをしようとすると他の看護師がすぐに交代するようにしていました。心臓マッサージをするときの体の上下の動きが妊婦にはとても良くないらしく、流産する恐れがあるからという理由でした。

つわりは、中には酷い人もいましたが、たいていは仕事中は気が張っているせいか大丈夫な人が多かったように思います。私も仕事中につわりが辛いと感じたことはほとんどなかったのですが、反動で休みの日はぐったりとして動けない日もありました。

安定期に入ると、今度は大きくなるお腹が業務に支障をきたすようになります。しゃがむことが出来ないし足元が見にくいし、とても動きにくかったです。

しかし、一番困ったのは夜勤時の足のむくみです。妊婦は足がむくみやすくなっている上、夜勤をすると朝方帰るころには足がパンパンに腫れてしまい困りました。家に帰ってからマッサージをしたり、足を拳上して休んだりして対処していました。

出産は、産婦人科の看護師の話では一番騒いで大変なのは女医と看護師らしいです。仕事として出産に立ち会っていると、出産の経過や出産時に行われている医療行為をすべて知っているので恐怖を感じるのではないかと思います。

出産に不安になる気持ちは分かりますが、出来れば現場の看護師に迷惑をかけることなく出産に臨めるといいですね。