◆復職・再就職支援研修を行っている医療機関
宮崎県で復職・再就職支援研修を実施している医療機関としては都城市郡医師会病院、宮崎大学医学部などが挙げられます。都城地域雇用創造協議会が職場復帰支援セミナーを主催していて、毎年5日間の日程で都城市郡医師会病院を会場として実施されています。定員は15人となっていて、先着順であるため早めに申し込んだ人から参加することができます。おもに30代から60代の女性向けとなっていて講義で知識、実習で技術を学んでブランクを埋めていきます。宮崎大学医学部では、宮崎大学医学部臨床技術トレーニングセンターが企画している再就職支援セミナーを実施しています。宮崎大学医学部附属病院看護部が協力していて、ブランクのある潜在看護師を支援しています。実習は学びたい実技を複数の選択肢から選び、シミュレーターを使って参加することができるというものです。看護大学が主導して復帰支援に力を入れているケースは全国的にも珍しく、潜在看護師の復帰に向けた真剣さがうかがわれます。こうした取り組みは人気が高く、年によっては定員になって参加することができないということもあります。

◆その他自治体などの復職支援セミナー
宮崎県では宮崎県看護協会の運営する宮崎県ナースセンターが中心になって、潜在看護師に向けた復職の支援をしています。ブランクが長期にわたる看護師に向けて、毎年に数回の看護力再開発講習会が実施されています。あらたに訪問看護ステーションでの実習も加わり、充実した支援セミナーを受講することができるようになっています。再就職を支援するために技術演習などのコースをそれぞれ学ぶことができ、参加費用は無料に設定されています。この点は、自治体がかかわる取り組みのメリットになっています。自治体で行われている支援セミナーは無料である場合が多く、特に宮崎県は潜在看護師の掘り起こしに力を入れているため、参加しやすいような配慮がなされているのです。