夜勤あり常勤看護師のメリット

夜勤ありの常勤看護師として働く場合には、主に2つのメリットがあります。

月収や年収が高い

1つは月給や年収が高いということです。

元々ナースは一般会社員と比べると給料が高い職業ですが、その中でも仕事の内容によっては月給や年収が高くなるものがあります。夜勤のあるナースの月給や年収が高くなるのは、夜勤に入ればその分夜勤手当が支給されるというのが理由です。職場によって手当の金額に差はありますが、月4回~5回ほどの夜勤に入ると月々約3万円~5万円ほどの手当が支給されるのが一般的です。

夜勤の回数が増えれば増えるほど手当額は増加し、手当だけでも7万円ほどの収入になることもあるなど手当による収入アップの影響は非常に大きなものです。

しかし、1ヶ月に入れる夜勤の回数は多くても9回から10回としている職場が多いため、手当でアップする金額には上限があります。自分の体力と気力次第では高収入を狙える仕事であるため、若手ナースが多く働いており少々仕事がきつくてもたくさん稼ぎたいというナースも多いはずです。

スキルアップしやすい

もう1つのメリットは、スキルアップしやすいということです。夜勤ありの仕事では、日中の仕事と夜間の仕事の両方を経験することができるのが特徴です。この点は日勤のみの看護師では経験できない部分で知識を蓄えたり、スキルを磨いたりしたいナースにとっては大きな魅力となるポイントでもあります。

また、少人数で業務をこなさなければならなかったり容態が急変した患者さんの対応を求められたりと、幅広い知識やスキルだけでなく判断能力や迅速さ、的確さも求められます。そのため、ナースとしてスキルアップしたいという人には病棟勤務を希望する人が多く、キャリアアップのために様々な診療科の病棟で勤務したいという人もいます。

夜勤あり常勤看護師のデメリット

多くのメリットがある夜勤あり常勤看護師ですが、人によってはデメリットに感じる部分もあります。

体力面・精神面での負担が大きい

一般的にナースの夜勤は16時頃から翌朝9時頃まで、勤務時間のうち2時間は休憩時間となっている職場がほとんどです。職場によっては交代で仮眠をとれるようになっている場合もありますが、実際には忙しさのあまり休憩する時間を十分に取れないというケースも見られます。

何人体制で業務を行うか、どのように業務を回すのかといったことは職場ごとに異なるので、夜勤時に感じる体力面・精神面の負担の大きさは勤務先の方針や施設形態などによっても変わってきます。

また、何を負担に感じるかは人によって異なるので、向き・不向きもはっきりしやすい傾向にあります。この仕事が性に合っている場合には問題ありませんが、合わない人の中には体調を崩してしまい休職したり離職したりする人もいます。

自分の時間を確保しにくい

夜勤ありの常勤看護師はシフト制で働くことがほとんどで、決まった時間に出勤・帰宅できるわけではなく、生活が不規則になりやすいです。また、休日には日頃の疲れで動けなかったり、1日中寝ていたりとストレス発散をうまくできずにモヤモヤして余計にストレスをためてしまう人もいます。

夜勤あり常勤看護師の待遇を見直し!!

このようなデメリットはありますが、夜勤ありの常勤看護師が働く職場では待遇を見直したり福利厚生を充実させたりする職場が増えてきています。休暇制度が充実していたりリフレッシュできる施設の割引制度があったりする職場で働く場合は、それらの制度をうまく活用すれば仕事とプライベートを両立できます。

またその他にも、独身だけでなく家族連れでも入居可能な寮を完備していたり、24時間対応の保育施設を併設していたりと支援体制を充実させている職場も増えてきています。このような取り組みが全国的に普及してきているため、「子育てをしながらでも病棟で働きたい」というママさんナースが働く病院も増えてきているのです。