看護師の多様化する働き方

看護師の短期バイト・パートは、多様化する看護師の働き方のなかでも求人・応募ともに増えてきている働き方の1つです。働き方や仕事の種類が様々にあることから、看護師専門の派遣会社などに登録して、希望の働き方を伝え紹介してもらう方法で働いている看護師が多くなっています。

短期の看護師バイト・パートのメリット

空いている時間など、自分の都合の良いときに働くことができる

短期の看護師バイト・パートには、さまざまな働き方があります。

期間限定で働く場合は、長いもので3ヶ月ほどから数日間など、またゴールデンウィークや夏休み、秋のシルバーウィーク、年末年始、土日祝日など休みの日にスポット的に働くもの、1週間に1日だけ、毎週土日だけ働くものなどもあります。選択肢が多い分、自分のライフスタイルに合わせて選びやすくなっていますので、普段の仕事の合間や、子育て中でも働くことができます。

ただ、ダブルワークについては勤務先の就業規則を確認しておく必要があります。特に、公務員の副業は厳しく制限されているため公立病院などで働いている場合は注意が必要です。

短期間でまとまった収入を得られる

看護師の短期バイト・パートでは、時給相場が1,500円前後となっており、中には2,000円前後の仕事もあります。一般バイトの時給相場が1,000円前後なので、看護師の資格を活かして効率よく収入を得ることができると言えます。

また、仕事の種類が多くあるため様々な職種を経験することもできます。普段は病棟勤務の看護師が、休日にデイサービスの短期バイトをしたり、転職期間中に離島の医療応援の仕事をしたりです。

いつもとは違う仕事をしたり、経験のない仕事をしたりすることで他の職場の雰囲気や体制を知る機会ととらえ、自分の仕事の幅を広げる足掛かりにする看護師もいます。

短期の看護師バイト・パートのデメリット

収入、雇用の両面において不安定な要素が多い

仕事自体、短期間で安定した雇用ではないため、一定の収入をいつも得られるわけではありません。

時給では一般バイトに比べて高給であるといえますが、常勤のような賞与や退職金もありません。こうした働き方を選ぶ場合は、自分が必要とする収入はどれぐらいなのかをよく考えること、計画や目的をもって働くことが大切です。

短期間のため職歴と見なされないケースが多い

子育てとの両立や、仕事の幅を広げたいなど自分自身に目的があり、そのために短期バイト・パートをしているのであれば経験してきたこととしてアピールポイントにすることができるでしょう。

働く場所の仕事の流れや方針がよくわからないまま勤務をしなければならない

自分がしなければならいことをその場で素早く理解し、働くことが求められます。なかには、一定のスキルや経験を必要とする求人もあるため応募の際には注意が必要です。

バイト・パートを選択している看護師たち

自分の空いている時間や期間を利用して収入を得たり、収入のアップを図りたいと考えている看護師がこうした働き方を活用しています。

仕事が休みの日など、普段の仕事の合間に働いてさらなる収入を考えている人、転職中で次の仕事が決まるまでのつなぎとして働いている人、子育てや家事がメインになっていてフルタイム勤務が難しい中で短時間でも看護師の資格を活かして働きたいと考えている人などが活躍しています。

そのほかにも、子育てなどでブランクのある看護師がブランクからの復帰を目指す人、留学や資格取得などといった将来の目標があり、そのための資金を得るためにこうした働き方を活用している人もいます。