脳神経内科・外科の看護師になると、認知症ケア専門士や、認知症看護や脳卒中リハビリテーション看護の認定看護師といった、専門スキルや関連資格を身につけることができます。

認知症ケア専門士

認知症ケア専門士は、日本認知症ケア学会の認定する、認定資格となります。認知症患者のケアに対する優れた知識や技術および倫理観を備えた、専門士の資格なので、将来的に介護の分野で働きたいという看護師にとっても有利に働きます。

脳神経内科は認知症患者にも対応する科となっているため、看護師も認知症ケアに関するスキルを働きながら身につけやすくなっています。そのため努力次第では、認知症ケア専門士の資格も取得しやすいと言えます。

さらに、1回の試験ですべての分野で70%の正答率を取るという必要はなく、各分野の有効期限は5年間となっています。そのため、忙しい看護師でも、働きながら資格取得を目指しやすくなっています。

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脳卒中リハビリテーション看護認定看護師

脳神経内科や外科の看護師が取得することのできる資格として、認知症看護や脳卒中リハビリテーション看護の、認定看護師の資格もあげられます。

認定看護師は、日本看護協会によって認定されている、看護師の専門資格です。特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有することが認められた者に対して与えられる、認定資格となっています。

認知症看護認定看護師の資格は脳神経内科で、脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の資格は脳神経内科・外科で、取得しやすいと言えるでしょう。

認定看護師は主にスキルアップを目指す看護師が対象となりますが、看護現場における看護ケアの質の向上を目的として、病院が資格取得の支援を行っているというところなどもあります。

認定看護師になるためには、認定看護師の認定審査に、合格するということが必要となります。認定審査の受験資格は、看護師としての実務経験5年以上、うち3年以上は特定分野での実務経験があるということが必要となっています。

さらに認定看護師教育機関において、6ヶ月・615時間以上の、教育を受けるということが必要となります。就学中は看護師として働くことができなくなるため、資格取得を目指すのであれば、支援を行っている病院に転職することが望ましいと言えるでしょう。

認定審査に合格すると、認定証の交付と登録が行われることとなります。認定証は5年ごとの更新が必要となっており、更新の際には、看護実績や学会での論文発表などが、審査されることとなります。

脳神経内科・外科で身につくスキルの活かし方

脳神経内科・外科は幅広い年齢層の患者が訪れる診療科となりますが、今後は高齢者の増加に伴って、認知症や脳卒中などによる患者が、増加するということが予想されています。そのため、専門的な知識や高度な看護技術を持った看護師の需要も、高くなるということが言えるでしょう。

専門資格を有していると、転職や給料アップにも有利となります。また最近では、若年者による頭痛やめまいといった症状も増えているため、脳神経内科・外科で身につけたスキルや経験は、企業や学校の医務室・保健室、他にもさまざまな場所で生かすことができます。

脳神経内科・外科では言葉を発するのが困難な患者も扱うため、見た目の症状や様子などから判断する能力というものも、同じように症状を訴えるのが困難なお年寄りの多い高齢者施設などで、役立てることができるでしょう。