開業ナースの中には、年収1000万円前後のような病院勤めをしているときには決して稼げない高収入を得ている人もいます。
その一方で、むしろ病院などで仕事をしていたころと比較すると収入がダウンしてしまう人もいるのは事実です。
このような違いが生まれるのには、開業ナースへの適性があるからだと考えられます。独立して仕事をするのに向いている看護師の特性にはどのようなものがあるかについて検証します。
こんな看護師さんは開業・独立に向いている!
人と会うことが好き
開業ナースとして成功している人を見ると、初対面の人でも臆することなくどんどん話のできる傾向が見られます。お客さんをつかまえる、取引先を見つけるために欠かせないのが営業活動です。
営業活動は、今まで会ったことのない人と商談を進めていかないといけません。もし人見知りする性格であれば、このような積極的な営業活動をするのは難しいでしょう。
また変にプライドを持っている人は、開業ナース向きではありません。たとえば開業ナースになって事業を立ち上げ、時には従業員を雇うこともあるでしょう。もしかすると従業員がミスをして、取引先やお客さんに謝りに行くこともあるかもしれません。
もし「自分のミスではないのに何で頭を下げないといけないのか?」と思うのであれば、その人は開業ナースの適正はないです。
ビジネスをする時に損得勘定などもありますが、最終的には会社同士の信頼関係がポイントになります。間違いを認めて頭を下げることのできない人とビジネスをする気にはならないでしょう。
また会社のトップである以上、会社に関するいろいろなことは最終的には経営者の責任となるという認識を持たないといけません。
判断力に優れている
何かビジネスに関して判断をする時に、スピーディに意思決定できるかどうかも開業ナースの適正で重要なポイントです。
たとえばどうするか判断できないでズルズルしている間に、そのビジネスをライバル企業に持っていかれることもあります。つまり意思決定をスピーディに行えないと、せっかくのビジネスチャンスも不意にしてしまう恐れもあるのです。
ただしすぐに判断しても、それが間違っているのであれば意味がないです。そこで常日頃から会社の経営状態や業界におけるトレンドなどにアンテナを立てておくことが大事です。いろいろな判断材料に触れておくと、正しくスピーディに判断できるようになります。
判断力や決断力があると関係しますが、物おじしないことも経営者として求められる能力の一つといえます。開業ナースとして事業を進めていると、時にはビッグチャンスが目の前にやってくることもあります。
例えば自分よりもかなり大きな会社との取引とか、タイアップの話が舞い込んでくることもあるでしょう。そんなときに相手の風格に気圧されて、委縮してしまう人も中にはいます。その結果、相手の印象がマイナスになって、ビジネスチャンスをダメにしてしまう経営者もいます。
どのような相手であっても、自分自身や会社のセールスポイントについてしっかりとアピールできるかも開業ナースの適性の一つでしょう。大きなビジネスチャンスであればあるほど、どう何度も訪れるものではないです。その少ないチャンスをつかめるかどうかが、開業ナースとして成功する重要なポイントになるでしょう。
情熱をアピールできる
「この会社を何とかしたい」「ビジネスを成功させたい」という気持ちは、開業ナースであればきっと持っているはずです。しかしそれが周りに伝わらないと意味がありません。情熱的に仕事をしていれば、それを社員は常に見ています。
「社長がこれだけ一生懸命やっているのだから…」と社員たちも頑張るでしょう。このような会社を一丸とできるような情熱やエネルギーを持っている開業ナースは、成功を収めることが多いです。以上で紹介した適性を持っていると思うのであれば、開業ナースにチャレンジしてみる価値はあるでしょう。