看護師の中で海外への留学を希望する人も多いです。海外に留学することで、自分の視野を広げることも十分可能です。日本とは違って海外を見てみると、さまざまな人種や文化の共存している地域が多いです。

その中で生活することで、異なる文化を持つ医療スタッフや患者と交流することで、価値観を多様にできるでしょう。表現の仕方が異なるとか細かなニュアンスを伝えることができずに、最初のうちは苦労するかもしれません。

しかし日本にずっと生活していたら手に入れられないかもしれない経験がいろいろとできます。

看護留学を検討している人がいたら、まずはどこに留学するかを考えることです。留学先の候補として、いろいろな選択肢があります。

留学先の絞り込みをするにあたって重要なのは、海外に出て自分が何をしたいかを明確にすることです。実はその目的によって、留学すべきベストな選択肢が変わってきます。

国際看護師として活躍したければオーストラリア

看護師の中にはただ単に大学や大学院で勉強するために留学するのではなく、現地で免許を手に入れて仕事をしてみたいと思っている人もいるでしょう。もし海外で看護師の仕事をしていきたいと思っているのであれば、オーストラリアへの留学がおすすめです。

実はオーストラリアは慢性的な看護師不足の状態に陥っています。このため、海外の看護師の採用にも積極的な医療機関も多いです。永住権のビザの下りる場合もあるので、海外に地に足つけて看護師としての活躍をしたいと思っている人におすすめです。

福祉について勉強するのならフィンランド

日本では今後ますます高齢化社会が進むと見られています。50年後くらいには日本人全体の40%くらいが高齢者によって占められると言われているほどです。そうなってくると、福祉の問題も今後ますます重要性を増してくるでしょう。

福祉についてより深く知りたいと思っているのであれば、フィンランドへの留学を検討しましょう。フィンランドは世界でもトップクラスの福祉大国ですから、帰国した後でも今後生かせるような知識やスキルを身につけられるかもしれません。

また意外なところではニュージーランドへの留学もおすすめです。実はニュージーランドは、世界でもトップクラスの介護医療国といわれています。

高齢者へのケアをするにあたって、やはり介護のスキルは必須となります。またニュージーランドの場合、オーストラリアの免許にも書き換えが可能なシステムとなっているのでオーストラリアとニュージーランドに連続留学してみるのも良いでしょう。

先進医療を見につけるのならドイツ

もし世界の先進医療を身につけるために海外留学を検討しているのなら、ドイツへの留学がおすすめです。日本では今もなおカルテなどドイツ語で書きこむ場合が多いですが、このことを見ても分かるようにドイツは老舗で医療の了解では世界でも第一線の国です。

特にドイツでは、心臓外科の治療などの発展が進んでいると言われています。医療先進国に留学すれば、より先進的な看護技術を身につけられます。これは日本海外関係なく、生かせるスキルのはずです。

精神医療を勉強するならイタリア

看護師の中には、精神医療に関して興味を持っている人もいるでしょう。イタリアは精神医療の先進国といわれていて、地域中心型で発展していった歴史があります。

精神科でキャリアを積んできた人、キャリアチェンジで今後は精神方面で看護活動をしていきたいと思っている人にはイタリア留学がおすすめです。

このようにどのような方面でキャリアを積んでいきたいかによって、滞在すべき国が違ってきます。もし看護留学に興味を持っているのであれば、自分がどのような知識・スキルを身に着けたいかを考えることです。そうすれば、どこに留学すべきかの絞り込みもスムーズになります。