今、自分を指導してくれる先輩やプリセプターとの関係は、良好な関係を築けていますか?

自分の意見を言ったり、分からない事を分からないと言える、上手く指導を受けられる関係を築けていますか?

看護師を経験し、はや半年以上が経った新人看護師は、日勤業務の一人立ちや夜勤業務導入、各看護技術について自分で出来ることが増えたのではないでしょうか。

このような時先輩や、プリセプターは、新人看護師を試し質問や問いかけを行い、その知識を確認する事があります。

意地悪に感じますか?

これは、一人で行っても患者さんに苦痛を与えることが無いかの確認で、患者さんの安心と安全のために行われることと考えましょう。

しかし、時に新人看護師はその質問に応えられなかったり、自分の意見が言えないことがあります。

その原因と対策について考え、一人で責任を持って患者さんを看護できる体制をとりましょう。

「先輩看護師に自分の考えをしっかり伝える」項目達成のためのポイント

新人看護師であっても、患者さんにケアを行う時、根拠や知識を持て正しく、個別性にあうケアを行う事が必要です。

その知識や技術を確認するために、先輩看護師やプリセプターは、新人看護師に向けて様々な質問や問いを行います。

その質問い自信を持って正しく返答できなければ、患者さんに安全で安楽なケアが提供できません。

看護師は、患者さんを練習台に技術アップを図るものではありません。

よって、正しい知識と技術を持って看護ケアできるよう新人看護師教育が必要です。

新人看護師が先輩やプリセプターに意見が言えない理由

・先輩やプリセプターが怖い

先輩やプリセプターという目上の関係性の人との関わりが苦手な新人看護師がいます。

別に怖い存在ではないのに、過剰反応してしまい、恐怖や恐ろしさを感じおろおろしてしまいます。

上下関係のキツイ部活動等をしていた人たちに多く、口答えしたくない、なんだか上の人は怖い印象を持ってしまうと言う事があります。

特に怒っているわけでもなく、きつく指導される場合で無くても、新人看護師の性格や育ち等によっては、目上の人を非常に怖い存在と感じてしまう事があります。

・先輩やプリセプターに立ち向かいたくない

先輩やプリセプターとの関係がうまく築けず、意見が言いにくい場合があります。

意見を言う事は、背く、牙をむくことではないのですが、自分が意見を言う事で先輩やプリセプターとの対立を感じてしまう新人看護師がいます。

イエスマンという言葉がありますが、波風立てたくないと感じる新人看護師にこのような考えがあります

・先輩やプリセプターとの関係が悪い

そもそも人間関係という事が重要ですが、双方の印象が悪かったり、自分自身の当初の姿勢が悪かった場合、先輩やプリセプターが新人看護師を好みで無かったり、新人看護師の方が先輩たちに親しめないことがあります。

意見を言うもの嫌だし、指導されるのも嫌、指導するのが嫌と双方が対立してしまった場合、新人看護師も先輩やプリセプターに意見が言えなくなります。

・自分の知識や技術に自信が無い

この場合が最も多いのではないでしょうか。

自分なりに学び、経験し、先輩たちから教わったはずなのに、改めて確認や質問をされると自信を持って応えられない、「違う」と言われることが怖いと言う場合があります。

・指摘を受けたくない

指摘を受けることが意に反すると言う事があります。

ゆとり世代やさとり世代の最近社会に出るようになった世代の人々に多い傾向があり、人に指導を受けたり、指摘される事を大きく嫌う場合があります。

このような場合、自分の意見があっても、意見に対して訂正が入ったり、何か言われるかもしれない、それが強いストレスになると言い、自分の意見を閉ざしてしまう事があります。

先輩やプリセプターに意見を言えるようになる為に

・先輩やプリセプターが怖い場合

先輩やプリセプターは、新人看護師をいじめたり、意見が言えない事を笑うために質問しているのではありません。

成長して貰いたい、自分たちの行った指導がどこまで伝わっているかを確認したいがために質問しています。

もし、これで分かっていなく、正しい事を再度教えられたとしたら成長のチャンスです。

そして、先輩やプリセプターが怖いと感じるのであれば、馴染めるように関わる方が得です。

分からない事を聞き、やる気を見せていると「かわいい熱心な新人看護師だな」と教えたい存在になります。

先輩やプリセプターの視線を自分の方に向け、自己成長するためにも先輩たちと意見交換しましょう

・先輩やプリセプターに立ち向かいたくない場合

意見を言う事が立ち向かう事ではありません。

自分の姿勢により、良き学びを得られます。

自分の意見を言い、先輩の意見を聞くことで対等な関係が築けます。

また、このようなやり取りをすることで、自分の行っていることを再確認し、チェックして貰い、正しい知識と技術を高められます。

先輩の意見と聞き、自分のものに取り入れられたらより成長し、患者さんの為になる看護師になれます。

よって、先輩やプリセプターとの意見交換は大切なことと捉えましょう。

・先輩やプリセプターとの関係が悪い場合

指導教育関係を良好に築けなかった理由は何でしょうか。

新人看護師の入職時のやる気や姿勢が悪かった、挨拶が出来なかったなどがひびの入る原因となることがあります。

先輩たちとの関係を取り戻すには、自分から進んで確認やチェックを依頼し、やる気を見せることが大切です。

それは、信用を失ったことと同等で、なかなか先輩たちの視線を自分に引き戻すことができないかもしれません。

しかし、自分の招いた姿勢が要因するため、しっかりと学ぶ姿勢を示し、感謝の意を持って指導を受けましょう。

・自分の知識や技術に自信が無い場合

自分の知識や技術に自信が無いからこそ、自分に意見を言って確認してください。

今しか先輩たちの視線を自分に向けてもらうことはできませんし、数カ月後新人看護師が入職してくれば、特に自分から先輩の視線は遠のきます。

この時、質問したり確認する事がもうできません。

今のうちに、自分の意見を言い、他者の意見を聞くようにしておきましょう。

そして、見習うべきところは素直に取り入れられると看護師としての成長が早いでしょう

・指摘を受けたくない場合

指摘を受けたくない理由は何ですか?

プライドですか?

恥ずかしさからですか?

「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」という言葉があります。

また、指摘を受けられるのは今だけです。

これから後輩に新人看護師が入ってくると、自分がどんなに乱雑な看護をしていても指摘はして貰えませんし、患者さんが嫌がる看護師になる一方です。

患者さんの為の看護を行うために、今のうちにしっかりと指摘や指導を受けておきましょう。

まとめ

先輩やプリセプターは、ときに意地悪な質問を投げかけます。

看護師として自信を持って返事できる知識と技術を学びましょう。

そして、先輩やプリセプターを圧倒出来れば、現場も楽しくなります。

自分の成長を自分で感じられる場面ともなる為、積極的に先輩たちと関わり意見交換できる事で成長幅を伸ばしましょう。