青森県在住の看護師で、ドクターヘリに乗ってフライトナースとして活躍してみたいと思っている人はいませんか?しかし、そもそも青森県にはドクターヘリを擁している医療機関がないのではないかと考えている人もいるかもしれません。

青森県には確かに数は少ないものの、ドクターヘリを擁していてフライトナースの活躍している医療機関はあります。2012年1月から導入している青森県立中央病院がそれです。

幅広い患者に対応できる救命救急センター

青森駅から東に5km程度のところにある青森県立中央病院では、1~3次救急に幅広く対応できる救命救急センターを用意しています。ウォークインの患者から救急搬送された患者まで、いろいろな人がやってきて、応急処置などの対応を行っています。

青森県立中央病院では2012年度よりドクターヘリの導入も実施しています。ドクターヘリの基地病院として、過去に何度もドクターヘリの現場への派遣を実施しています。青森県立中央病院は基幹災害拠点病院としての顔を持っていて、DMATを含めた災害対応なども行っています。

救命救急センターですが、とりあえずの応急処置をするところというイメージを持っている人もいるでしょう。しかし青森県立中央病院の救命救急センターでは、入院部門も備えています。

このため急性期はもちろんのこと、容体が安定した患者まできめの細かいケアを行うことができます。青森県在住で、フライトナースにあこがれているという人がいれば、青森県立中央病院の救命救急センターへの転職を検討すると良いでしょう。

充実したヘリコプター機内

ドクターヘリは緊急性の高い患者を病院に搬送するだけでなく、必要な処置を施す役割もあります。青森県立中央病院の用意しているドクターヘリには、必要最低限の設備は備わっています。

ざっと見ただけでも人工呼吸器や心電図のモニター、電気除細動器、超音波診断機器などが装備されています。このため簡単な検査や応急処置をおおなうことが可能です。またもちろん患者を搬送するためのストレッチャーや酸素ボンベなども用意されています。

ドクターヘリを飛ばすときですが、操縦士と整備士、医師、看護師が登場します。その他に現場から医療機関に搬送する際には患者さんとその家族を同乗させることも可能です。

その場合通常は家族1名の6人乗りで移動する形になるでしょう。青森県内で発生した生命の切迫した機器が訪れているとか、現場に停車による緊急診断処置が必要と考えられる場合などにドクターヘリへの出動要請がおります。

どの程度の派遣要請があるものなのか?

青森県におけるドクターヘリの出動要請ですが、年ごとに増加傾向にあります。最初のうちは500件前後だったのですが、平成26年度の実績を見ると1017件と2倍近くに増加していることがわかります。

しかも地域別に見てみると、まんべんなく要請のきていることがわかります。その中でも上十三圏域と八戸圏域の出動要請の数は多いです。両者を合わせると、青森県内の出動要請の6割以上を占めています。

青森県立中央病院のドクターヘリですが、基本的には青森県内の要請に応えて現場に急行する形をとっています。しかし場合によっては、県外に出てドクターヘリを飛ばすこともあります。

県外での実績についてですが、ある年度とない年度があります。ちなみに平成26年度の実績を見てみると22件となっています。

平成26年よりも前の実績を見ると、年間通して一度もない年もありますし、あったとしても10件未満でした。もしかすると今後は県外でも青森県立中央病院のドクターヘリの出動する可能性はあるわけです。

年間で1000件を超える出動要請があるということは、1日平均3件くらいになります。仕事に慣れるまでは大変かもしれませんが、青森県立中央病院のフライトナースになれば、高い救急看護の技術を身に着けられるでしょう。