健診センターで働く看護師のメリット

夜勤・残業がない

健診センターに勤務する看護師へ転職するメリットは沢山ありますが、まず第一に「夜勤・残業がない」という点が、多くの看護師が魅力を感じています。

一般的にナースの仕事は、夜勤があって残業も多く、生活リズムが不規則になりがちという傾向ですが、健診業務を行う医療機関では、夜勤が無いだけでなく残業も無いので、規則正しい生活を送ることができます。

土日休みが多い

また、「土曜日・日曜日が休み」ということも魅力的なもので、シフト制ではなく週休制であるため予定も立てやすく、プライベートの時間を確保しやすくなっています。

特に、子育てをしながらナースとして働きたいという人には、子供や家族との時間を作りやすく、学校のイベントにも参加しやすい仕事と言えます。

穏やかな環境で働きやすい

その他のメリットとしては、「病院に比べると穏やかな環境」という点があります。というのも、健診センターで勤務する場合、1人のナースがいくつもの仕事をこなすというより、1つの仕事を繰り返すということの方が多いためです。

例えば、採血の担当になったナースの場合、退職まで採血の担当、または、その日1日・その週1週間は採血の担当という具合になることがほとんどです。

職場によっては、ローテーションで定期的に担当業務が変わるという場合もありますが、病院に勤務する看護師のように次から次へと様々な業務が舞い込んでくるという仕事ではありません。そのため、同じ作業を繰り返す仕事が得意な人にとっては特に働きやすく、メリットの多い職場だと感じるでしょう。

雇用形態を選べる

さらに、健診看護師のメリットとして、「様々な雇用形態で勤務することができる」ということもあります。

正職員として健診機関に転職することはもちろん、パートやアルバイト、派遣など様々な雇用形態での求人が出されているため、ライフスタイルやワークスタイルに合わせて働くことも可能です。

中には、1か月から3か月間の短期間限定のパートや、1日だけの単発バイトもあるので、転職前にどんな仕事かを知るために働いてみることもできます。病院での仕事と違って命の危機にある患者さんの対応をすることは無いので、看護師の精神的な負担も少ないです。

健診センターで働く看護師のデメリット

給料アップが見込めない

反対にデメリットとなるのは、「給料アップは狙えない」という点です。特に、病院で勤務している看護師が健診センターへ転職する場合には、給料アップを狙っていなくても、健診機関の給料の低さに驚くかもしれません。

健診ナースは、残業や夜勤が無いためその分手当が支給されず、一般的なナースの給料や年収よりもかなり低い金額となっています。そのため給料アップよりも、土曜日・日曜日が休みであったり、夜勤が無かったりすることに魅力を感じる人にとっては、好条件と言えるでしょう。

看護師としてのスキルアップが期待できない

「看護師としてのスキルアップは期待できない」ということもデメリットの1つです。健診センターで1人が受け持つ業務内容は限られており、場合によっては1つの業務をずっと担当することもあります。そのため、スキルアップが難しく、病院などに比べると身に付けることができるスキルも限定的です。

ただし特例として、採血を苦手とするナースの場合は、病院などで勤務する場合と比べて、実践経験を多く積むことができたり、研修が充実している職場が多いため、「苦手を克服したい」という熱意があれば、採血のスキルを身に付けることができる環境でもあります。

雑務も多い

その他のデメリットとしては、「雑務も多い」ということがあります。病院などの医療機関で勤務する場合も、看護師でなくてもできる仕事を任されたりすることはありますが、健診センターの場合はそれ以上に多くあります。

特に巡回で健診を行う場合には、限られたスタッフでセッティングから片付けまでを行うため、より多くの雑務があります。

巡回しない場合でも、健診を受けた人のデータをまとめたり健診の際に必要となるものの確認・補充などを行ったりするので、どのような形態の職場でも雑務が多いことは覚悟する必要があります。