長野県で看護師の仕事をしている人の中には、将来のキャリアアップも見越してフライトナースになりたいと思っている方もいるでしょう。

もしフライトナースになりたい場合、長野県にとどまって仕事を見つけられるかどうか気になるはずです。結論から言いますと、長野県でもフライトナースとして活躍している人も見られます。

長野県でフライトナースとして仕事をするためには、まずはドクターヘリを管理している医療機関に就職しなければなりません。長野県にはドクターヘリの管理をしている医療機関が2つあります。

長野県でドクターヘリを運航している2つの医療機関

まず長野県でドクターヘリを擁しているのは佐久総合病院です。佐久総合病院は長野県で初めてドクターヘリを導入した医療機関で、2005年7月から運航を開始しています。

もう一つ長野県でドクターヘリの運用をしているのが、信州大学医学部附属病院です。信州大学医学部附属病院では、2011年10月からドクターヘリの導入を行っています。

このように長野県ではドクターヘリは2基体制で救急患者の搬送や初期医療を行っています。

長野県では、原則県内全域を対象にしてドクターヘリを飛ばしています。運行時間は8時半から17時までをベースにしています。

ただし17時よりも前に日没になってしまった場合には、日没時でその日の運航は終わりになります。

救急車のように個人でドクターヘリを要請することはできず、消防機関が疾病者の重症度を見てドクターヘリの要請が必要であると判断すれば、出動要請が出る仕組みになります。

長野県で運用されているドクターヘリについて

長野県では、ユーロコプター社というメーカーが生産している汎用ヘリコプターをドクターヘリとして運用しています。

最新技術を駆使して高性能で高い安全性を有しています。さらには低騒音と低振動設計にすることで環境にも優しいヘリコプターになっています。

救急医療の他にも警察や操縦訓練、旅客用といった感じで幅広い用途で使用されているヘリコプターになります。

こちらのヘリコプターですが、最大で7人の乗員を乗せることが可能です。通常は機長と整備士の運行スタッフが各1名、医者と看護師の医療スタッフが各1名、患者1名、必要に応じて付添い1名の6人を最大乗員として運航されています。

看護師は1名上院できるのですが、救命救急センターの看護スタッフがローテーションで回していく形になります。自分のシフトでドクターヘリの出動要請が求められた場合に、フライトナースとして活動できるわけです。

長野県でフライトナースとして活動するには?

長野県のこれらドクターヘリでフライトナースとして活躍するためには、まず日本航空医療学会のフライトナース委員会で3つの条件を決めています。看護師の経験が5年以上でうち救急看護経験が3年以上あることです。

2つ目の条件として、ACLSプロバイダーやJPTECプロバイダー、もしくは同等の知識・スキルを有していることです。その上で最後の条件として、日本航空医療学会の主催するドクターヘル講習会を受講していれば、フライトナースになれる可能性があります。

この上の条件をベースにして、医療機関によってはプラスアルファの条件を付けているケースもあります。

たとえば長野の信州大学医学部附属病院の場合、ERや救急病棟におけるリーダー経験、救急クリニカルラダーのレベル3以上などの条件を満たして、高度救命救急センターの師長や副師長が承認すると、ドクターヘリに乗り込むことが可能です。

フライトナースとしてドクターヘリに乗り込むシフトの場合には、フライトスーツを身に着けて仕事をします。出動要請があれば、ナースバッグを持ってドクターヘリに乗り込んで現場に急行します。