国立病院や公立病院の仕事は楽?

楽だと思う人が多い理由

転職や復職先として新しい職場を探す際、「国立病院や公立病院の仕事は楽なのでは」と思うかもしれません。

国立や都立、県立、私立などの病院でて働く看護師は、準公務員や地方公務員という扱いになることが、「楽な職場かも知れない」と思う代表的な理由です。

現実は?

実際のところはというと、民間の総合病院などに比べると忙しくないと感じる人もいるようですが、これは全国にある全ての国立・公立病院に当てはまるわけではないので注意が必要です。

民間の病院ではないというだけで、残業もあれば夜勤・当直などもあり、業務内容はほとんど変わりありません。

とはいえ、民間の病院と比べると、医師と看護師の仕事の境界線がはっきりしており、待遇面でも恵まれていることが多いので、民間病院でかなりの激務をこなしていたナースにとっては楽だと感じる人もいるでしょう。

国立病院で働く看護師のメリット

休日を取りやすい

国立病院で働く看護師は準公務員であるため、比較的休日を確保しやすく、これが働きやすいと感じるポイントの1つとなっています。

様々な休暇制度があって日数も多いため、職場内での調整ができれば休暇を取得しやすくなっています。

看護技術のスキルアップできる

国立病院には、高度な医療機器・設備が整っていたり、技術を持つスタッフが多いケースが多く、このような環境下での治療が必要な患者さんが多く利用しています。

そのため、仕事をしながら看護師としてのスキルアップやキャリアアップもしやすく、前述した「休暇制度」などを利用することで、時間的な余裕を作り学ぶことができます。

高度で専門的な知識や技術を身に付けたいナースにとっては、仕事とスキルアップのための勉強を両立できる良い環境にあると言えるでしょう。

公立病院で働く看護師のメリット

一方、公立病院勤務の看護師の場合は、地方公務員として勤務することになりますが、仕事の忙しさや残業量などは民間病院と大きな差はありません。

医療設備も民間とほぼ同じという職場が多く、職場の設備や環境が特別優れているというケースは少ないです。

しかし、休暇を取得しやすく勉強会を開催したり研修に参加しやすかったりと、仕事をしながら知識やスキルを身に付けたい人にとっては比較的働きやすいと言えます。

国立・公立どちらにも共通する働きやすさ

準公務員・地方公務員として勤務することができる医療機関では、産休・育休制度が整備されていて休暇の取得もしやすいので、民間病院に比べると出産や育児をしながらでも働きやすいのが魅力です。

また、ブランクを持つ看護師の復職支援を実施している病院も多いので、長期休暇明けに仕事に復帰する際も、自分の勤務する病院で復職支援制度を利用しスムーズな復帰が可能です。

福利厚生面で見てみると、民間の病院と同様に寮を設けている医療機関が多くあります。民間の病院では独身者しか利用できない場合も多いですが、国立病院や公立病院の場合は家族でも入れるケースが多く見られます。

寮は基本的に病院の近くにあって通勤に時間がかからないので、子供や家族がいるナースにとっては便利で働きやすいと感じるでしょう。